紫色が京釜高速道路。水色が統営〜河南・中部高速道路
中部高速道路は大田より北の区間
中部高速道路は、京釜高速道路のバイパス
しかし、開通後、すぐに渋滞が慢性化
中部高速道路は、交通量が増大し、渋滞が慢性化しはじめた京釜高速道路のバイパスとして、渋滞が慢性化しているソウル−大田間に1989年に開通しました。
後に、中部高速道路の渋滞も慢性化してくるにあたり、中部高速道路のバイパスとして、2001年、第二中部高速道路が開通しています(中部高速道路の車線増設)。
さらに、第二中部高速道路の渋滞も慢性化してくるにあたり、2012年に中部内陸高速道路が開通しています(ソウル側終点の楊平からソウル市内までは江辺北路という一般道のバイパスで連絡している)。
中部内陸高速道路もすでに2018年には渋滞が慢性化してきており、次はどうするんでありましょうか。
現時点では、第二京釜高速道路を作るという計画が進行中ではあります。
第二中部高速道路(左)と、中部高速道路(右)
同じところを走っているので、第二中部高速道路と、中部高速道路を描き分けていない道路地図は多い。ソウル行き車線がどちらも渋滞している
2001年の高速道路改編により統営〜河南高速道路と統合(ただし、法律上は未統合)
中部高速道路は、2001年の高速道路改編により、統営〜河南高速道路と統合し、『統営〜河南・中部高速道路』とされ、インターのナンバーリングも南端の統営から順に番号が付けられました。
ただ、この金大中大統領時代の高速道路改編事業は、かなり露骨な大統領の選挙対策で、事業自体、杜撰な経過をたどり、変更は道路案内標識のみに留まっています。
肝心の高速国道路線指定令は変更されていないため、法律上は依然として「中部高速道路」と「統営〜河南高速道路」になっています。
しかも、旧中部高速道路と旧統営〜河南高速道路は、大田市街を挟んで、南北に離れているし。
さらに、キロポストが統営起点に変更されていないため、ゼロキロポストがソウル側の起点、河南ジャンクションに設置されているという矛盾が生じています。
膨大な数になるキロポストを変更するのが面倒臭いうえ、費用も馬鹿にならなかったので、そのまんまになったということです。
緑は順調、赤は渋滞。ソウルから大田まで京釜高速道路は全面真っ赤というのはなんとも。中部高速道路でソウルに入れば、それでも渋滞区間は短いらしい。
杜撰な統合が原因で、キロポストは意味をなしていない
このような例は、務安光州高速道路、光州・大邱高速道路、湖南高速道路、論山天安高速道路など多数あります。
全羅道がらみの高速道路に集中していることからも、金大中大統領の選挙対策だということがわかります。
つまるとろ、韓国の高速道路でキロポストはあるにはあるけれど、意味をなしていないものが多いということになっています。
韓国人はこういうのには慣れっこでありまして、キロポストなんかは完全無視。
高速道路名を言うとき、概ね2001年以前の名称を使うことが多いです。