大韓民国観察記Neo

韓国の、どうでもいい、重箱の隅をつつくブログ。

儒教 ・・・ 宗教というより、中華文化圏の中核を為す政治思想

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ハルマゲドン(エズレル平原)・・・カルメル山より
ヨハネの黙示録に書かれた戦争のひとつで、反キリストが、ユダヤ人を殲滅すべく、世界中の人類全員を召集して起こすユダヤ人殲滅戦争のことを指すことが一般的である。
ハルマゲドンとは、ヘブライ語ギリシア語に音訳したもので、イスラエル北部のエズレル平原の中央部にある古代都市メギドの丘を指す。ここは旧約聖書の時代の古戦場であることから、エズレル平原が悪魔によって軍事的に利用されることを示唆する目的で『ハルマゲドン』という言葉が使用される。
ハルマゲドンの戦いは、反キリストとイスラエル政府の間に平和条約が締結されて7年後。反キリストが平和条約を一方的に反故にし、ユダヤ教神殿の至聖所に自分の分身たる物を言う像を安置して3年半後に起こる。
ユダヤ人殲滅戦争の予兆を察知してヨルダンのペトラに逃亡したユダヤ人と、エルサレムに残ったユダヤ人を殲滅するため、反キリスト軍は、一旦このハルマゲドンに集結し、二手に別れて出撃する。
なぜ反キリストがユダヤ人殲滅にこだわるのかというと、「祝福あれ、主の御名によって来られる方に」と全イスラエルが改心し、イエスを受け入れることが、イエスの再臨の条件だからである(マタイ23:39)。

 

 

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人民が栄えず、伝統儀式が尊重されることもないのなら、君主などなくてもいい(孟子

もし君主の言葉が間違っていて、誰も反対する者がいないのであれば、それはまさに、わずか一言で国家が滅亡するという事態に近いと言えるだろう(孔子


「空気を読め」、『忖度』は、強権的な国家の政策に盲従するロボットを量産する危険思想

真理などという子供じみたことから卒業し、忖度に長ずるすることが、大人としての最低限の知性である・・・とは、日本人なら、誰でもうなずく常識といえます。

しかし、暴君、愚君の暴政・悪政と対峙して、百戦錬磨の中華文化圏では、このような考え方は軽蔑の対象となってしまいます。

「空気を読め」『忖度』とは、強権的な国家の政策に盲従するロボットを量産する思想に過ぎないと危険視しているためです。

『真理の探求こそ人生をかけるにふさわしい崇高なものである』
これが、儒教を思想的なバックボーンとして持つ中華文化圏の人々の、何者にも決して譲ることのできない不変の価値観なのです。


「宗教はアヘンだ」の中華人民共和国儒教

中華文化圏とは、宗教の自由が保証された韓国はもちろん、「宗教はアヘンだ」と公言する中華人民共和国ですらそうだというのですから驚きです。

宗教を公式に否定する中華人民共和国ではありますが、学術会議でもテレビのクイズ番組でも、孔子の思想が取り上げられ、政治指導者や有名人が、こぞって孔子の言葉を引用します。
中国政府は国外で展開する中国語学校を、こともあろうに、「孔子学院」と称しています。

しかし、決して中国政府は、儒教を賞揚しているわけではありません。
むしろ、『四書』(儒教の重要な書物)を教育を禁止しないまでも、厳重な監視対象としています。

しかし、中国政府には儒教を禁止することができない弱みがあります。
儒教を禁止することができないから、他の宗教も禁止することができないのです。

中国では、古くから儒教は、国家の正統性の担保として使われてきました。
また、同時に、前政権を打倒する大義名分としても使われてきました。
中華人民共和国の建国や、文化大革命の場面でも、インフルエンサーとして天才的な毛沢東の作文力のもと、儒教が最大限利用されたのでありました。


儒教は、使い方を誤まると、現政権を打倒する大義名分に化ける

ただし、儒教は、使い方を誤まると、現政権を打倒する大義名分に化けます。

孟子はかつて言いました。
「民を貴しと為し、社稷(しゃしょく)はこれに次ぎ、君を軽しと為す」
すなわち、人民が栄え、伝統儀式が尊重されることもないのなら、君主などなくてもいい

また、孔子はかつて言いました。
「もし君主の言葉が間違っていて、誰も反対する者がいないのであれば、それはまさに、わずか一言で国家が滅亡するという事態に近いと言えるだろう」

中華人民共和国が、わきめもふらず、しゃにむに経済発展に死力を尽くすのは、儒教によって、政権を否定されないため。
経済政策に失敗したとみなされた韓国大統領が刑務所に送られるのも、この儒教の思想が背景にあります。