大韓民国観察記Neo

韓国の、どうでもいい、重箱の隅をつつくブログ。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

成層圏と対流圏の境で見た時雨

雨が降っている。飛行機の窓の外を、さーっと雨が通り過ぎていく。光と闇のはざまで、雨は雲海へと降り注ぐ。 成層圏と対流圏の境なので、空は黒く、夕方なのに、青い光があたりを包み込んでいる。雨粒だけが、夕焼けらしい赤色を反射して、周囲を赤く染めて…

成層圏の夕焼け

そもそも夕焼けは、空気がないと起こらない。太陽が傾くと、どうしても、空気中を光が長い距離進む関係で、波長の長い赤色光しか届かなくなる。 ところが、空気の薄い成層圏では、空は漆黒。夕方でも、波長の短い青色光がしっかり届くから、昼間と夕方の区別…

『地上の楽園』と呼ばれる地獄

韓国でキリスト教会に行った青年が、牧師に、「僕は死後に天国も地獄もないと思います。もし、あるというなら証拠を見せてください」と言ったんだそうである。 すると、牧師は「少なくとも、ここから30kmほど行ったところに大きな川があって、その向こうに、…

空の国境線

美しい夕焼けは、時に、パイロットから方向感覚を奪い、空間識失調を誘発してしまう。 これはソウルの松坡区上空の写真で、仁川国際空港を出発した旅客機は、ソウル飛行場(軍用空港:松坡区牡丹にある)の電波標識を目印に飛んで行く。 旅客機のA席からの…

雲海

激しい暴風雨が、まだおさまりきらないうちに仁川国際空港を離陸した旅客機は、しゃにむに高度を上げていく。 雲を抜けると、決まって、えもいえぬ美しい雲海が現れる。魂を奪われるような芸術的な空の風景には、安定した順調な天候よりも、空中分解の危険を…

雨がやんで

旅立ちの朝に限って、欠航便がワンサカ発生するような大荒れの天候になる。 釜山の金海国際空港は、予備機がほとんどないので、日本へ飛んでいったっきり帰ってこない飛行機がでると、続行の国際線、国内線が軒並欠航になる。 そんなときは、KTXで仁川国…

五月の空

韓国から日本に飛来する飛行機は、大抵、航路が競合する飛行機の少ない日本海上空を飛び、空港が近くなると、日本列島を横断し、着陸体勢に入る。 天気の良い日は、日本海の海岸あたりから徐々に高度を落とし、太平洋側に達する頃には、低空に達し、遊覧飛行…

成層圏

旅客機は、ほぼ音速に近い時速1000キロメートル(マッハ0.81)で飛ぶことができる。とはいえ、空気の濃い低空で時速1000キロメートルを出すと、空気抵抗で恐ろしく燃料を消費してしまうので、国際線の飛行機は、空気のうすい3万9千フィート(だいたい1万2…