旅立ちの朝に限って、欠航便がワンサカ発生するような大荒れの天候になる。
釜山の金海国際空港は、予備機がほとんどないので、日本へ飛んでいったっきり帰ってこない飛行機がでると、続行の国際線、国内線が軒並欠航になる。
そんなときは、KTXで仁川国際空港へ行けと、空港職員から案内がある。
携帯でKORAILのサイトにアクセスすると、なるほど、昼過ぎにソウルに到着するKTXに空席が出ている。
ならばと、夕方、仁川国際空港を出発する便に金海国際空港で振り替えてもらってから、予約したKTXに乗ってソウルへと向かう。
仁川国際空港も、大雨の降りしきる、なかなかの修羅場だったが、予備機が多数常駐する韓国の航空会社の便は、確かに欠航がほとんど出ていない。
離陸した飛行機は、乱気流の中をどこまでも上昇を続け、揺れが収まると、雲の間から陽がさしてきた。