大韓民国観察記

韓国の、どうでもいい、重箱の隅をつつくブログ。

韓国の高速バス・市外バス

韓国の基幹交通手段は乗合バス。鉄道、飛行機ではない

鉄道が基幹公通手段の日本とは違う

韓国の主力の移動手段というと、乗合バスです。
この乗りかたさえマスターすれば、韓国で行けない所はありません。

 

外国人の利用も一応考慮しているのだが、成熟度はイマイチ

原則、韓国語オンリー。
英語はまず通じません。
バスの運転士、バスターミナル窓口のオバチャンが、軒並外国語が苦手というありがちな事情が存在するため。
外国人にとっては、韓国旅行の上級者向けです。

 

乗合バスのシステムは二階建て方式

高速バス(高速バスターミナル)・・・国が所管
優等高速バス・・・3列シート(釜山線、光州線など幹線のみ)
一般高速バス・・・4列シート(全路線)
最近では、一般高速バスでも使い古しの優等高速バス用車による3列シートの乗り得バスも多数運行しています。

市外バス(市外バスターミナル)・・・道が所管 民間委託もあり
高速市外バス・・・高速バスと路線が完全にかぶっている市外バス(料金は高速バスより高い)
直行バス・・・・・いわゆる急行バス。高速道路も走る(普通の市外バス。仁川空港でもたくさん発着している)
緩行バス・・・・・いわゆる各停バス。農村の集落をまわって、ターミナルまでいく路線に集約されつつある(各路線1日数本程度:少ない)
直通バス・・・・ノンストップバスのこと。ほぼ絶滅状態。

 

高速バスターミナル

高速バスターミナルは、高速道路のインター近くの街外れの辺鄙なところにあることが多く、ソウル行きの便がほとんどのため、私個人的にはあまり使いません。

 

市外バスターミナル

市外バスターミナルは基本、街の中心部にあります。
ターミナルを出ればホテル街になっていることも多く、宿探しの手間が省ける点も大きいです。

 

錦湖高速は高速バスではない?

なお、韓国では「錦湖高速」と車体に書いてあるバスが比較的多いです。
これは、アシアナ航空の親会社の光州を拠点とするバス会社の名前で、運行本数がべらぼうに多いため、韓国全土でよくみかけます。
なお、『高速』と書いてありますが、これは会社の名前ですので、高速バスではなく市外バスということはよくあります。
緩行市外バスとして運転している「錦湖高速」のバスもあります。

 

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韓国の市外バスは、日本の高速バスと比べてホイールベースがずいぶん長い。
ホイールベースを限界まで長くとっているのは、高速巡行時の安定性を高める工夫。最長距離のソウル・釜山線でも、運転時間は5時間程度なので、運転手の体に負担をかけず、ソウル・釜山間を一気に走れるような設計になっている。
そのぶん、小回りはきかないので、高速バス・市外バスは、基本、路地の通過はできない。路地の通過が可能な日本の高速バスとはこの点で大きく異なっている。
実際、どんなオンボロバスでも破格に長いホイールベースのおかげで、乗り心地は日本の高速バスより上。ただし、運転手が経路を間違えると、自力では方向転換ができないので、基本、警察を呼んで交通整理をしてもらう羽目になる。