大韓民国観察記

韓国の、どうでもいい、重箱の隅をつつくブログ。

ヘビーユーザー御用達 ソウル南部ターミナル

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ソウル南部ターミナル
こじんまりとしたローカルバス専門といった感じのバスターミナルである。市外バスばかりでなく、少ないながらも、瑞草区住民をターゲットにしたソウル側がローカル線という風情の高速バスの発着もあるにはあるらしい。

 

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ローカルバス(高速・市外)専門といった感じのバスターミナル

高速バスターミナル(ソウル江南ターミナル)からは近い

ソウルにあるバスターミナルの中でも小規模なバスターミナルで、高速バスターミナル(ソウル江南ターミナル)から地下鉄3号線で可楽洞の方に行くとあります。
ほとんどが市外バスの発着となっています。

主に首都圏近郊路線や、ソウル発着のローカル線が発着しています。

 

この中途半端な立地は、京釜高速道路の渋滞対策の産物

なぜこの位置に南部ターミナルがあるかというと、京釜高速道路がすぐ近くを走っており、ソウル江南ターミナル行きの高速バス・市外バスの降りる盤甫インターの一つ手前、瑞草インターを降りたところだからです。

早い話、韓国全土から集結する大量の高速バス、市外バス、そしてあまたの乗用車で大渋滞する盤甫インターを回避する目的で、ここに立地しているわけです。
もっとも近年、盤甫インターの渋滞が瑞草インターの先まで伸びることもめずらしくなくなったので、南部ターミナル発着だから時間に正確ということはなくなってきています。

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ソウルから辺境へ一直線という便が多い

現状では、ソウル江南ターミナル、東ソウルバスターミナルに発着できない弱小バス会社の路線が発着しているような感じで、釜山近郊のド田舎の温泉旅館街を出発した1日1便のオンボロ市外バスが、はるばるソウルまでやってくるというような便も少なからずあります。

韓国の辺境へ旅するような場合は、南部ターミナルにお世話になります。

ソウル江南ターミナル、東ソウルバスターミナル発着だと、全席自由席のオンボロ市外バスに当たることはまずないのですが、南部ターミナル発着だと、かなり高い確率でオンボロ市外バスに当たります。

バスの乗客は、まずもって到着地の人ばかりで、バスの中は、やれやれ帰ってきたというほんわかした雰囲気に染まっていて、釜山近郊発着なら釜山語一色。扶余発着なら、忠清南道の方言一色といった感じです。

バスの中は、到着地の空気になっていて、全然ソウルじゃない。
運転手も、勝手知ったる乗客ばかりなので、横柄な態度の運転手が多めです。

 

ソウル在住の人でも使ったことがない人も多い

南部ターミナルは、ソウル市民でも使ったことがないという人が多数派。
ヘビーユーザー御用達のような雰囲気です。

そもそも、南部ターミナルに行って、乗りたいバスを探すという乗り方をする人はまれ。

事前にネットでバスの発着地を調べたら、たまたま南部ターミナル発着だったので南部ターミナルに来たとか、乗るバスが南部ターミナル発着であるのを最初から知っていたので南部ターミナルに来たという人がほとんど。

 

高速バスターミナル(ソウル江南ターミナル)のショッピングセンターで発車時間近くまで時間を潰す人も多い

発車時間ギリギリに南部ターミナルに直行する猛者も多いのですが、それでは不安というなら、発着時間近くまで高速バスターミナル(ソウル江南ターミナル)のショッピングセンターで時間を潰して、地下鉄3号線で南部ターミナルにやってくるというのが定番ルートかな?

そういう意味では、高速バスターミナル(ソウル江南ターミナル)のサテライトのようなバスターミナルなのであります。