大韓民国観察記Neo

韓国の、どうでもいい、重箱の隅をつつくブログ。

安全過敏症のソウル市民

ソウルが安全不感症と言われたのは今や昔の話

二重三重の安全装置、警備装置は当たり前の社会事情(首都ソウル限定という裏事情もある)

ソウルが安全不感症と言われたのは今や昔の話。

もちろん、ソウル限定であって、韓国全体の話ではないという裏事情はあります。

実際、1990年代までは、ソウルといえども相当な安全不感症で、設計図どおり作らなかったので、地震でもないのにデパートが自然に倒壊し、ビルが自然に倒壊し、橋が自然に落橋し、飛行機が墜落する・・・てことが続きました。

 

いったん懲りたら、やり過ぎるくらい徹底する・・・何事も。地方の人はあきれるくらい

『羹に懲りて膾を吹く』

これほどソウル市民の性格にぴったりなことわざはありません。

何事にも、いったん懲りたら、やり過ぎというぐらい徹底するのがソウル流。

今や、ソウル中の施設や建物は安全装置、警報装置だらけ。
二重三重に設置されていることは珍しくなく、油断していると警報装置を誤作動させてしまうのは日常茶飯事。

「ドドゥギダ~~~!! ドドゥギダ~~~!!(泥棒!!、泥棒!!)」

今日もアパート(韓国式高層マンション)全体に響き渡る女性の声。

 

ソウルのアパートに住む人の家に入ったら、むやみに電気のスイッチに触るな!!

ソウルのアパートの各部屋の壁には、ごく普通にインテリジェント防犯スイッチが設置されていて、これが実にビルトイン・エアコンの操作パネルや、照明のスイッチに似ているんですよね。

田舎で生まれ育った韓国人がソウルのアパートに行ったら、必ず1回は防犯スイッチを誤作動させて
「ドドゥギダ~~~!! ドドゥギダ~~~!!」
とやって、ソウル市民から、あまりの安全不感症ぶりにあきれられると。

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これが韓国でよくある防犯スイッチの親機
一応、ソウル市民なら、子供でも、これが何なのかよく知っていて、絶対にこれに触らない。
お出かけボタンを押すと、1分後から室内警備が開始されるため、玄関でモタモタしていてこれに引っ掛る人も多い。
面倒くさいので、室内警備をしないで出かけると、警備員室ではドアの開閉をモニターしているので、後で警備員から怒られる。

 

防犯スイッチのボタンを押したら、軍隊仕込みの警備員がすっとんで来るから怖いぞ

防犯スイッチを押すと軍隊っぽい制服を着た警備員が数人すっとんで来て、部屋に突入してきます。
そん時は、玄関口で、どうもすいません・・・と頭を下げることになります。
韓国は兵役があるので、警備会社の警備員の警備能力は軍隊とほぼ同じ。
警備員は、基本、警棒で武装していますが、たかが警棒でも、マジで殺されます。

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これが韓国でよくある防犯スイッチの子機
一応、子供でも、これが何なのかよく知っていて、ソウルの子供は絶対にこれに触らない。押すとボタンがロックされて、警報が鳴りっぱなしになり、警備員が来ないと解除できない。

 

では、最近の韓国人から見たセウォル号が沈没事件とは?・・・開いた口がふさがらない、完璧想定外の、国辱級超絶スキャンダル

では、セウォル号が沈没したの、あれなに?
と思う人がいるかもしれません。
多分、たくさんいるでしょう。

あれは、安全過敏症と化したソウル市民からみて、開いた口がふさがらない、完璧想定外の、国辱級超絶スキャンダルなのです。
実際死んだのは、安山市といって、ソウル特別市ベッドタウンにあった高校の修学旅行生。
もちろん、安山市民の意識はソウル市民と100%同じ。
過剰な安全装置が当たり前の、最近のソウルしか知らなかったんです。
で、逃げ遅れた。

完璧想定外だったので、大統領も事故発生後、7時間もほったらかしにしてしまったというお粗末さ。
しかも、国辱級の超絶スキャンダルだったがゆえに、現職大統領がクビになるという世界中がアッと驚く結末になりました。