ロッテワールド スケートリンク。ロッテワールド遊園地の地下にある。入場料が韓国のスケート場入場料の相場と比較してかなり高いのが問題だが、日本のスケート場入場料と比較すれば安い。自由な滑走が可能な点が魅力。
屋内遊園地の下にある池みたいなところがスケートリンク
ロッテワールド全景。とにかく巨大。屋外遊園地のある池は石村湖水といって、漢江の旧河道を埋め立てずに残したもの。ロッテワールドの洪水調整池の役割も果たしている。
遊びでいくなら、ロッテワールドか、仮設屋外スケートリンクを狙え
ソウルの冬は寒いけど、スケートというのはあまり一般的ではない
ソウルの冬は、平気で氷点下20℃ぐらいまで下がる・・・となれば、そこらに水をまけば簡単にアイスバーンになってしまうわけで(韓国では、冬の散水行為は犯罪です。マジで危ないから)、スケートをやらないのはもったいないと思うのは私だけ?
ちなみに、一般のソウル市民はスケートが下手。
基本的に、学校で習わないから、やったことがない人がほとんどなのだということらしいです。
「学校で習わないからできない」
と平然と言ってしまうあたりが、几帳面なソウル市民のソウル市民らしいところ。
日本人は結構スケートをするけれども、昔は、スケートは不良のやることだった
日本人も、スケートは、北海道でもない限り、別に学校で習うわけではないのだけれど、基本的に遊びだから、やりたい人はやるという感じ。
ちなみに、私の若いときは、スケート場に行くことは校則で禁止されていました。
スケート場は不良の行くところ、スケートをする奴は勉強しないから、落ちこぼれだ・・・と学校の先生は言っておりました。
令和の時代にそんなことを言えば、謎校則、スケート場の営業妨害ということで、裁判にでもなりかねませんが、昭和の管理教育の現場では、健全な青少年育成にスケートは必要なかったのでありました。
というわけで、校則を破ってスケートに行くことがたまらなく恰好よかったので、スケート場に行くと、同級生はだいたい滑っていましたよね。
昭和の時代、管理教育の名の下に、ムチャクチャな謎校則が横行していましたが、校則は基本破るものというのが基本認識でしたから、昔はそれで何も問題は起こらなかったのです。
アスリート御用達の果川市民会館スケート場。体育館の地下にある。スピードスケート、ショートトラック、アイスホッケー、フィギュアスケートのアスリートが入り乱れて練習している。アスリートと一般客の技術差がとんでもなく大きいので、滑っていて怖い。転倒時の安全確保のため、ビジターはヘルメット・手袋必須。
ソウルのスケート場事情
ところで、ソウルでは、意外なことにスケート場が少ない。
遊びにいくなら、ソウル周辺なら、ロッテワールド1択。
料金は貸し靴込みで2万ウォン(2000円ぐらい)前後と、日本のスケートリンクより安いのでありますが、韓国国内のスケート場利用料金の相場からすれば、ダントツに高額。
後述する理由により、遊びで滑って楽しいスケートリンクはここぐらいかなという感じ。
韓国国内のスケート場利用料金の相場は、貸し靴込みで1万ウォン(1000円ぐらい)くらい。
ちなみに、ソウル市内には、高麗大学スケートリンク、木洞スケートリンクがあって、こちらは、基本、アスリートの養成場になっています。
公営の果川市民会館スケート場(ソウル市の隣の市)ともなれば、貸し靴込みで7500ウォン(750円ぐらい)と安い。
これらのスケートリンクは、もともと、一般ビジター向けであったり、大学サークルの使用を前提としたものであった関係で、一般ビジターの滑走を受け入れてはいるのですが。
果川市民会館スケート場は、キム・ヨナのホームだったゆえ、4方の壁にポスターが鎮座している。かわいらしいピンクのフォントとは裏腹に、格式ばったお役所らしい言葉使いに、ここが公営施設であることを強く意識させられる。その下に、わざわざ、No pain. No gain.なんて書くキム・ヨナもなかなかの曲者。ここで練習ったって、そう広くはないスケートリンクなので(所詮、市営)、なかなか大変であったであろう。
練習場所確保に難渋するアスリート残酷物語と、スケート場との関係
韓国ではオリンピック選手養成に力を入れている割に、アスリートの練習場所がないという問題が慢性的に存在します。
オリンピック選手はアマチュアでなければならないという『アマチュアリズム』と呼ばれる国際的大原則がありますから、基本無報酬。
アスリートは、毎日、自腹を切って、スケート場に行って練習しなければいけません。
毎日練習しなければ、国際級アスリートにはなれないでしょう。
入場料が1000円なら、少なくとも、年間の滑走料は30万円を超えます。これに、コーチを雇うお金もかかりますし、試合の遠征費だってかかります。
これが、全部自腹でなければ、オリンピック選手にはなれないっていうんだから残酷なはなしです。
これは、世界的フィギュアスケーターのキム・ヨナ選手だって例外ではありません。
キム・ヨナ選手がやったのは、7500ウォン(750円ぐらい)で丸1日滑走できる公営の果川市民会館スケート場で練習するという方法。
果川市民会館スケート場は、入場料が安いだけあって、アスリートの溜まり場で、ここに行くと、テレビでしか見たことがないような韓国人選手を何人も見ることができますが、遊びで滑るスケートリンクではとてもありませんね。
私は滑りましたけど。
校則破ってスケートを覚えた不良スケーター崩れのワタクシは、シロウトながら、一旦滑れば、昔とった杵柄で、アスリート養成のガキンチョよりかはよっぽど滑れるわけで、スピードスケーターをグングン追い抜いて、かる〜く流していたら、コーチから、危ないから、ビジターはゆっくり滑れとムチャクチャ怒られました。
つまんない。
アスリートと一般客が混在するということは、一般客がアスリートを怪我させるという事故は当然起こるわけで、私が未来のオリンピック韓国代表をケガさせて潰したら、日本の嫌韓厨は無責任に喜ぶかもしれませんが、一般常識からいって、外交問題になるでしょう。
まあ、今後は、安いからという理由だけでここに来るのは避けて、広いロッテワールドで滑ろうと思ったわけです。
日本では見かけないが、バックル式の簡易スケート靴。韓国のスケート場の貸し靴では一般的。足首がしっかり固定されないので、相当スケートが上手な人でも、慣れないうちはコケる。ブレードもきちんとエッジをつけていないことも多く、ニの字ストップをかけても全然止まらなくてあせった
遊びでいくなら、ロッテワールドか、仮設屋外スケートリンクを狙え
実は、韓国国内の安い屋内スケート場は、練習場所に事欠くアスリートが練習場所にしていることが多く、とても遊びで行くところではなかったのであります。
遊びでいくなら、韓国でダントツに入場料金が高額なロッテワールド。
ここなら、選手養成で使用されることはまずありません。
次いで、冬になると開設される屋外スケートリンク。
こちらも、選手養成での使用は前提とされていません。
ソウルでは、ソウル広場(市庁前)、オリンピック公園(夢村土城)、ウィンター・アイス・ワールド・アイパークモール・アイスリンク(龍山駅ビル)があります。
市庁前のソウル広場仮設屋外スケートリンク。さすがここには、アスリートは来ないので、滑っていて楽しい。