大韓民国観察記Neo

韓国の、どうでもいい、重箱の隅をつつくブログ。

韓国人もぶっ飛ぶ田舎のバスターミナルの不文律

辺境の常識は、ソウルの非常識・・・の典型 バスターミナルの不文律

ソウル在住の韓国人は、地方に旅行するたび、精神的に打ちのめされる

ここは韓国のブログでは非難の集中砲火を浴びた、かの有名な守山市外バスターミナル。

あまりのボロさと、行政指導を完全無視した運営の挙句、乗り入れるバス会社からは徹底的に嫌われ、「バスターミナル」の名称を剥奪され、「停留所」に格下げになったという伝説のバスターミナル。

このバスターミナルは、昔から、駐車場の奥のクモンカゲ(よろずや)が仕切っているとのこと。

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守山ターミナル
切符を買いたければ、奥のボロい四角い建物の1階に行くべし。
トイレは奥右手の仮設トイレ(ソウル人の嫌う汲み取り便所)

 

守山ターミナルは、実はなかなか規模の大きなバスターミナルだったりするのだが

この広い空き地のような空間がバスターミナル。
10分に1本、馬山ターミナル行きと密陽ターミナル行きのバスがやってきます。
30分に1本、釜山の沙上ターミナル行きのバスがやってきます。
あと、1日に3本程度、周辺の集落を巡回する鈍行市外バスが3路線、それと公営の農漁村バスが運行されています。

また、タクシーが、ターミナル周辺の道路に付けて乗降客を待っています。

 

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日中はバス5台が同時発着する田舎のバスターミナルとしては結構発着本数の多いバスターミナル。この写真を撮影した時でも、実はバスが5台停車している。奥に3台停車している。普通、このぐらいなら、旅客ビルが建っていてもよさそうなものだが、そんなものは一切ない。ちなみに、バスが旅客輸送の主力である韓国では、こういうバスターミナル運営は言語道断なほど非常識なことであるらしい。

 

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ローカルな市外バスの中はこんな感じ。座席の指定もなく、空いている席に適当に座る。鉄道より速いし、本数がすごく多いので、とても便利である。自由席なのには、ローカル市外バス独特の事情がある。リクライニング付きだが、このうち何席かはストッパーが壊れていて、座るとMAXで倒れてしまって起こせない席がある。自己責任で壊れた席には座らないでねということ。

 

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守山ターミナルを仕切るクモンカゲ。
ケチ、イケズ、無礼の3拍子揃った韓国全土のクモンカゲ店主をもって
しても、これは論外というであろう佇まい。

 

守山ターミナルを仕切るクモンカゲ(よろずや

この場所を仕切っているのが、この汚いクモンカゲ(よろずや)。
クモンカゲとはいいながら、売れ筋のタバコと水しか売っていません。

切符の販売が一任されていて、朝の10時から夕方16時頃まで切符を販売しています。
守山ターミナルでは、早朝6時から夜10時まで、様々な行き先の長距離バス、短距離バスが頻繁に発着しますが、守山ターミナルでは、朝の10時から夕方16時頃以外の時間は、切符の購入手段がありません。

 

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切符は紙に印刷したものを鋏で切って、購入内容を手書きして渡してくる。
釜山へ行く人は多いので、ゴム印。
韓国広しといえども、標準の切符の用紙を使っていないのはここぐらいのもの。
市外バスは基本的に前売り切符を買わなければ乗れないが、クモンカゲの営業時間の関係で大部分の乗客が切符を買えない守山ターミナル発着のバスでは、特例で、料金の直接払いに対応している。
運転手はお釣を持ってないよとのこと。

 

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切符うりばは、クモンカゲの店主の完全手作り。『防犯カメラ作動中』との張り紙がものものしい。もちろん、応対は極めて無愛想。なんせ、韓国国内での評判が悪いため、写真を撮ると、滅茶苦茶怒られるので要注意。


少し前まで、時刻表はなく、売ってほしい切符の行き先と時間は、乗る人が自分で調べて言わないと、売ってくれませんでした。
さすがにひどすぎて、行政指導が入ったんでしょうね。

改善の結果が、時刻表の張り紙。行政の言った改善とは、ここのバスの発着本数からいったら、もっともっとレベルの高いもののような気がするのですが、田舎なんだから、これが精一杯と開き直ったんだかどうだか。

そのつけは、全部バスの運転手の負担になるというので、バスの運転手も大変です。
韓国のホイールベースの長い長距離用大型バスを、この狭いバスターミナルの敷地に5台も止めることを要求されるなんて、見ていても気の毒です。

この椅子がバス待合所。
儲けにつながらない部分の設備投資は極力削減するという、経営学の鏡のような健全さではありますが。
しかし、何事もやりすぎは反発を買うだけかもしれませんよ。

 

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守山ターミナル待合所
万事鷹揚といわれるさすがの韓国人も、空いた口がふさがらない