大韓民国観察記Neo

韓国の、どうでもいい、重箱の隅をつつくブログ。

韓国は大統領が不祥事を起こすたびに天皇制への移行を議論している

韓国には、問題の多い大統領制をやめ、天皇制にすべきだという議論がある

韓国人が日本の天皇を『日王』と呼ぶのをやめ、『天皇』と呼ぶようにしているのも、王政復古運動の影響。当然、大統領府は大反対

韓国には、王政復古運動が存在します。
その理由は、韓国には、いろいろ問題のある大統領制をやめて、議院内閣制にして、日本の天皇制のように、李王家を国家元首にしようという話があるためです。

その直接的理由は、大韓民国建国以来、現役の大統領も、やりたい放題で手がつけられない大統領が跡を絶たず、任期を終えた大統領が、国外追放、暗殺、死刑、無期懲役etc...となるケースが相次いだため。

最近、韓国人が日本の天皇を『日王』と呼ぶのをやめ、『天皇』と呼ぶようにしているのも、王政復古運動で韓国国王を擁立した暁には『皇帝』ないしは『天皇』と呼称することを意図した部分があるためです。

もっとも、『皇帝』なんて言ったら、帝国主義覇権主義のイメージが強すぎて、西欧諸国のみならず、中国からも総ブーイングになるのはめにみえているので、無難な『天皇』という呼称を用いるだろうとはいわれています。

 

帝政、または、天皇制移行と議院内閣制の導入はワンセット。理由は、日本でうまくいっているから

民族統合の象徴、国家元首として、現在の大統領に代わって世襲の国王を復活させ、議院内閣制にするという案です。

日本がそれでうまくやっているのだから、その方法がベストなんじゃないのかという考え方。

 

大統領府は王政復古に大反対

当然、大統領府はその考え方に大反対なので、日本の天皇を『日王』と呼ぶことをマスコミに強制しています。

 

だれが天皇になるかが大問題

もし、現在、韓国に天皇制を導入するにしても、全州李氏第30代当主、李源氏以外に韓国国民が納得するような人はいないのではないかといわれています。

全州李氏宗家の第30代当主、李源氏は、朝鮮王朝の憲法である経国大典における王位継承権所有者の『君』の地位にあり、植民地時代の日本の皇室典範においても、朝鮮国王の王位継承権を持つと定められています。

 

唯一の朝鮮王即位継承権所有者、李源氏は、帝制移行反対派のリーダー

ちなみに、この人は、全州李氏内の王政復古反対派のリーダーで、 この人が現代放送のプロデューサーをやめて、あえて当主継いだのは、現在の韓国で、第3代大韓帝国皇帝に即位すべく、王政復古運動をしていた李 海瑗氏及びその一派が全州李氏の当主になることを阻止する意図があったそうです。

 

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李源 氏

 

反感を買う王政復古推進派リーダーの李 海瑗氏

李 海瑗氏は、直系の全州李氏とはいえ、女性。
王になる人がいないなら自分がなるといって名乗りを上げていますが、朝鮮王朝の憲法である経国大典によれば、『翁主』であり、『大君』でも『君』でもない女性なので、王になる資格はない人であります。

 

統治に失敗した王族は自然消滅するのが最良というのが朝鮮王族の考え方

もともと、全州李氏全体(全州李氏大同宗約院)の考え方は、統治に失敗した王族は自然消滅するのが良いという考え方。

王位継承権を有する人々も、王になれば、基本的人権が制限されるので、御免被るという考え方が圧倒的なのです。

しかし、李 海瑗氏が王政復古を騒ぎすぎたので、遂に、全州李氏第30代当主に、『君』の資格を有する李源氏が就任することになりました。

 

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全州李氏大同宗約院。朝鮮王朝の成れの果て。本来は、大日本帝国韓国併合を行い、社会基盤を整備した後、独立採算性の朝鮮傀儡政府を復活させる際、その受け皿とすべく残したもの。日本敗戦時、朝鮮独立を支援したGHQが、朝鮮総督府から机や書棚を移動するのが面倒だったというくだらない理由で、朝鮮総督府朝鮮人職員)をそのまま大韓民国政府と名称変更するという手抜きをしたため、旧朝鮮王朝である全州李氏大同宗約院も、一般社団法人として現在まで残ってしまった。明治政府と江戸幕府が両方残ってしまった状態と比喩できるかもしれない。全州李氏大同宗約院は、現在、全州李氏の親族会としての仕事しかしていないが、韓国全土の不動産事業でそれなりに財力があり、大韓民国の現政権に取って代るだけの国内への影響力、経済力がある。