大韓民国観察記Neo

韓国の、どうでもいい、重箱の隅をつつくブログ。

韓国にとって非常に厄介な国、伽耶

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韓国人は、高句麗人の末裔。新羅系の韓国人もいるにはいるが、少数派。百済人系の韓国人は絶えたとも、倭に逃亡したともいわれる。古代日本は、高句麗とは終始仲が悪かった。蘇我入鹿は親新羅派、中大兄皇子は親百済派で、大化の改新の時、蘇我入鹿派が敗れたため、日本は反新羅となった。で、伽耶任那)との関係はどうであったかというと、資料はまったくない

 

時は朝鮮三国時代朝鮮半島南部に『伽耶』という小国があった

韓国人は、高句麗人の末裔。これはこれで、中国からイチャモンをつけられる困った問題

3世紀頃の朝鮮半島の勢力図をみると、北の高句麗、東の新羅、西の百済の3国が鼎立しています。

これが、現代の考古学で検証可能な韓国の歴史の出発点といえます。

そもそも中国東北部の国家であった高句麗が、紆余曲折を経て、朝鮮半島を制圧して現代の韓国は成立しました。
その残滓は、朝鮮半島を統一した国の国名に残っています。

高句麗→高麗→KOREA

ちなみに、高麗とは、高句麗の「句」の文字を省略したものです。
韓国の英語表記であるKOREAは、高麗の英語読みになります。

ちなみに、明らかに高句麗の末裔のこの民族が『朝鮮』とか『韓』を名乗っているかというと、それは、歴代中国王朝が許さなかったからであります。

民族の独立性をある程度認めた『朝鮮』はまだいいとして、『韓』に至っては、中国の地方を過去に支配した小国の名前になります。
すなわち、韓国とは中国の属国という意味を多分に含んでいます。

韓国をハングルで書くとき、『한국(韓国)』とは書かず、『대한민국(大韓民国)』と書かなければならないのは、中国の領土の一部ではないという強い意志表明がそこにあるからです。

なぜそこまで中国は朝鮮半島の独立国家を虐げるのかというと、その祖である高句麗中国東北部の国家であったということと関係があります。
いつか、朝鮮半島の独立国家が本来の領土を奪還したとき、地下資源の豊富な中国東北部、いわゆる満洲を奪還される可能性があるからです。

中国が満洲は日本の植民地で、本来は中国固有の領土であったと現在でも執拗に声高に主張するのは、その根底に高句麗問題が存在するためです。
そして、実際のところ旧満洲には、朝鮮語を話す朝鮮族が多く居住しており、朝鮮族は中国最大勢力の少数民族と呼ばれており、独立国家を営めるほど経済力もあり、独立心も旺盛という中国にとっては厄介な存在なのです。

漢字では、高麗を名乗れない韓国ではありますが、アルファベットでは、西欧諸国の威を借りて、ちゃっかりKOREA(高麗)を名乗っているのです。

ちなみに、中華人民共和国の公式な発表では、『韓国』は『台湾』同様、中国固有の領土で、不法占拠する団体から早急に奪還しなければならないのだそうです。

まあ、中国固有の領土である琉球を不法占拠する小日本という話と同じ筋の話ですが。

韓国は北朝鮮と戦争やっている場合ではないのですよ。
北の将軍様も、最近、そのことの自覚はあるようで、国民が飢餓に苦しむ中、ミサイルをボンボン飛ばしていますが、ある程度、国民は仕方のないことと納得しているのは、北の将軍様が「アメリカこの野郎」と言いつつ、北京が射程のミサイルを中国と反対方向に飛ばしていることと深い関係があります。

韓国は、アメリカに擦り寄ることも可能ですが、北朝鮮アメリカに擦り寄ることができないので、安全保障は自力で解決しなければならないのです。
いざとなれば、180度逆向きにミサイルを飛ばすまでのこと・・・いやはや桑原桑原。

 

ところで、韓国に高句麗の文化がほとんど残っていないのはなぜ?

韓国が高句麗人の末裔なら、高句麗の文化が残っているはず。

ところが、これが、ものの見事にない。

いや、ありはするのだけれど、韓国人はあまり表に出したがらないだけのこと。

また、大部分の韓国人の家系図に、高句麗人の末裔であることが書かれています。

ならば、現在、知名度の高いメジャーな韓国の文化はどこの由来かというと、なんと、歴史的に顧みられることのほとんどない『伽耶』由来のものであるのです。

 

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高句麗の国章「日輪中の三足烏」と現行の韓国国章
高句麗の国章は、現行の韓国国章よりずっとかっこいいということはさておき、花(ムクゲ)と太極図の現行の韓国国章とはあまりにデザインが違う

外国人はもとより、韓国人にもあまりなじみのない陵墓。朝鮮の王族のものだが、高句麗式の陵墓として造営されている。日本とは異質の強烈なシャーマニズムを感じる。門と石畳の道は神道で人間が通ってはいけない。現代の韓国人は平気で通るが。一般的に知られている韓国の文化と比べると、異質さを感じずにはいられない。

 

辺境の農村に行くとよくあるトーテムポール。これも、高句麗由来の文化で、日本とは異質の強烈なシャーマニズムを感じる。一般的に知られている韓国の文化と比べると、異質さを感じずにはいられない。

 

トーテムポールを集めた悪趣味な公園。辺境の農村に行くとよくあるものばかりだけれども、数が集まるとものすごく不気味。

 

韓国人は騎馬民族・・・ながら、豊臣秀吉朝鮮出兵の時、馬に乗って駆け回ったのは、むしろ日本人武士の方だった

例えば、本来、韓国人は騎馬民族であったはずなのですが、騎馬民族としての文化は、女性のチマチョゴリの下着に残っているくらいで、ほとんど残っておりません。

豊臣秀吉朝鮮出兵の時、馬に乗って駆け回ったのは、むしろ日本人武士の方だったぐらいです。

そのぐらい、騎馬民族である韓国人は、騎馬民族らしくないのであります。

 

現在の韓国においても、伽耶の名残は色濃く残っている

慶尚南道晋州市は、釜山の近くにある韓国辺境の都市でありますが、この街は、慶尚南道にありながら、慶尚南道地域の文化とは異質の文化を持つ変わった街です。

伽耶国家連合(任那)の首都が起源の韓国でもとりわけ異質な地方都市です。

現在の晋州市は、韓国辺境の人口34万人の中規模都市でありますが、韓国の伝統工芸品製造会社が集積しており、ソウルから直通のKTXが多数運行されているだけでなく、ソウル金浦空港から晋州空港まで国内線が多数運行され、ソウルとの間に人の行き来が多い異質な辺境の都市であります。

存在感という意味では、慶州、全州に匹敵します。

晋州には、韓国の他の地域とはまったく異質で起源も謎な文化が多数あるのですが、生肉を使うユッケビビンパプの別名のある晋州ビビンパプは、その最たるものです。

伽耶国家連合は、東アジアで最初の鉄器文明をもった国家で、現在の韓国人の祖、高句麗人が青銅器を使っていた時代に、鉄器を使っていました。

にもかかわらず、一切文献を後世に残さなかったことから、謎といわれるゆえんです。

一説には、古代人の価値観として、青銅器は神事に使う神聖なものであり、鉄器は戦争に使う俗悪なものであるとしたギリシャ哲学がシルクロードを通じてこの地にも存在したがゆえに、先進的な文明を有していたにも関わらず、伽耶国家連合は俗悪なものとして排除されたという意見もあります。

また、この説によれば、先進的な鉄器文明を何の抵抗もなく嬉々として受け入れ、青銅器に代わる神事に使う鉄器、日本刀を生み出すような日本人は、忌むべき異端、「倭人」であったという考え方も成り立ちます。

晋州起源の謎文化の代表格として、他には、伽耶琴(カヤグム)、韓服(チマチョゴリ)、螺鈿細工の家具等々があります。

また、現代韓国人は、銅製品に対するこだわりがなく、むしろ、アルミ製品を避け、ステンレス(鉄合金)製品を好んで使うこだわりがあります(日本人はわりとアルミ好き)。

これって、韓国の文化じゃないのと思った方。

実は、現在の韓国人の祖、高句麗の文化ではないのです。

歴史の闇に消えた伽耶国家連合(任那)の文化が、現在の韓国伝統文化の骨格となっているのです。
これは、韓国の歴史研究家達が滅多に口外しない韓国の歴史の秘部です。

これ、これこそが韓国文化でしょ・・・と思いたいが、これこそが、伽耶国家連合(任那)の文化の集大成。韓国文化の本流は、実は、あの不気味なやつなのである。

 

さらに厄介なのは、伽耶という国は大和朝廷の権力の及ぶ地域であったという文書が残っているということ

さらに厄介なのは、伽耶という国については、韓国に記述のある文書が一切残っていないのに、中国、日本には文書が残っているという点です。

日本書紀に『任那』と記され、大和朝廷の権力の及ぶ地域であったことが記されています。

実際、伽耶のあったとされる地域では、糸魚川産の翡翠製の勾玉が大量に出土するため、日本の文化圏であったことがわかります。
任那日本府」という日本書紀の記述も、この問題に拍車をかけています。

わかっているのはそれだけ。

このままでは、日本が大嫌いな高句麗の末裔、韓国の民族、国家としての体面にかかわるのはいうまでもありません。
実際、韓国の考古学の中で、伽耶研究が占める割合は非常に大きいし、日本の任那研究を嫌がる傾向があります。