大韓民国観察記Neo

韓国の、どうでもいい、重箱の隅をつつくブログ。

ソウルのタクシーのボッタクリ行為と、未熟な運転手との関係

 

ソウルのタクシーのボッタクリ行為の大部分は、平均勤続期間が1年未満の運転手によって引き起こされる

 

タクシー運転手の平均勤続期間が1年未満だと、どうなるか?

これは、すごく単純なはなしです。

  • 接客が未熟
  • 道を知らない(迷走する)
  • ナビどおりに走れない
  • ひどい渋滞にはまる(読みが甘い)
  • メーターの操作を間違える
  • 料金の支払い方法を間違える

たとえ、どんなに真面目で誠実なドライバーであっても、経験不足が原因で、こういった事態が頻発します。

ソウルのタクシーでボッタクリの被害が多いという噂は、非常に有名ですが、大部分のボッタクリ被害と称するものは、以下の6つのうちいずれか。
または組み合わせ。

  • 接客が未熟 → 行き先を聞き間違える
  • 道を知らない(迷走する) → 俗に言う「遠回り」それも極端な
  • ナビどおりに走れない → 道を外れてもリカバリーできない
  • ひどい渋滞にはまる(読みが甘い) → 時間制料金がうなぎ上り
  • メーターの操作を間違える → 料金に不適切な加算料金をつけてしまう
  • 料金の支払い方法を間違える → 二重請求でお値段2倍

これを、韓国の政府当局は、『ボッタクリ行為』、『タクシー詐欺』と呼んで撲滅に邁進しています。

日本人の私としては、これは単に、タクシー運転手の技量不足ではなかろうかと思うのですが。

本気でボッタクリ、詐欺をしようとしている海千山千の不法者だって、プロのプライドってものがありますから、こんな胃に穴が開きそうな、メンタルに大ダメージを喰らうような醜態は、わざとでもやりません。

 

ソウルには似た名前の地名はいっぱいあって、同じ地名も少なくない

行き先の聞き間違いなんて、ソウルでは珍しくもないです。

もともと、ソウルというのは江北の南山の北側だけでした。
それが市域拡大が繰りかえされ、京畿道の多数の街々を吸収合併した結果、似た地名、同じ地名が多数生まれました。
タクシーの運転手はそれを的確に判断しなければいけません。

そもそも、全羅道なまりの韓国人ならば、まったく異なる場所にある「新村」「新川」「市庁」をソウルの人が聞き取れるように発音することは、まず無理ですし、韓国人なのに、狎鴎亭が発音できない。
あまりにもひどいので、ソウルの地下鉄の駅名が、誰でも発音可能な駅名に変わってしまったくらい。

釜山なまりの人も、ソウルにはやってくるのですが、文法そのものがソウルの韓国語と比べて異質なので、ソウルの韓国人は聞き取れない。

そもそも、ソウルの道の複雑怪奇さは定評があり、ソウル駅周辺から高速バスターミナルに真っ直ぐ行くという、ソウルでも超メジャーなルートですら、新人タクシードライバーを地獄に突き落とすようなトラップがいっぱいあるのです。

 

新人タクシー運転手を地獄に突き落とすトラップ満載、ソウル駅周辺から高速バスターミナルへの行き方

ソウル駅周辺の観光地といえば、南大門市場があります。
明洞も、南大門市場とほぼ同じ位置にあります。
ここから、高速バスターミナルは、新世界百貨店前のバス停からまっすぐ南下するだけ。

レッドバス(例えば9007番)なら、約17分。
ブルーバス(例えば401番)なら、約30分。
地下鉄だと、約35〜45分と市内バスが圧倒的に早い。

 

バスは、南山1号トンネル、盤浦大橋を通って、高速バスターミナルへ向かう。いずれも8車線以上ある大きな道路で、迷う要素はまったくない。ただし、この道路はタクシーは基本通れない。

実はこのルート。
タクシーにとっては、鬼門中の鬼門。
なぜかというと、市内バスが通過する南山1号トンネルは有料道路

料金を払うなら別ですが、基本、タクシーは通れないのでした。
そのため、タクシーだと、最短距離となる解放村の裏道を通るか、ソウル駅前を通って三角地の戦争博物館前を迂回するかしかなく、45〜60分かかるのであります。

 

タクシーナビによると、バスとほぼ同じ経路を出してくる。とはいえ、実はこのルートは走行不可なのである。タクシーナビは、大韓民国クオリティーであるということに留意しなければならない。ソウル市民は、異なるメーカーのナビを2つ以上使い、すべてのナビで通れることを確認するのが最低限の常識なのである。それでも通行不可であることがめずらしくない。

 

南大門市場からタクシーに乗ったとすると(南大門市場の中からタクシーに乗れるわけないのであるが、タクシーナビでは可能と表示される)、大通りに出た後、セブンイレブン前を左折する・・・とナビには表示される。

ここを左折して、セブンイレブンの向こう側の路地に入る。この中央分離帯をどのようにして越えるかというと、越える方法はない。最初からこれである。ナビが間違っているのである。高速バスターミナルにたどり着くまで、こういう場所が何箇所あるか、考えるだけでゾッとする。韓国のナビはこの程度と理解しよう。

 

急ぐなら、料金をお客さんに払ってもらって南山1号トンネルを通るか、三角地の戦争博物館前を迂回するか。
どちらも、料金は余分にかかるので、最短距離にこだわるなら、解放村の裏道を通るしかありません。
ここは、タクシー運転手が、お客さんに聞いて、ルートを決定しなければいけません。
接客技術がものをいいます。

ちなみに、解放村内の裏道は、抜け道に使われないようにするため、南大門市場から、解放村の裏道へ素直に行けないように交通規制があるので、南大門市場を出たら、すぐに、別の路地を抜けて、交通規制を回避しなければいけません。

 

細い路地が入り組む解放村のド真ん中を突っ切る素晴らしいルート案内。ナビがこんなルート案内するから、ここを抜け道にする乗用車が多発して、事故が起こるし、通れないようにするため、交通規制も厳しくなるのである。ちなみに、ナビでは、未だに通れることになっているからタチが悪い。

解放村の路地。一応2車線はある。とはいえ、車線の幅は普通車ギリギリの幅。ここは大型バスも通るってところがとっても韓国っぽい。ここを抜け道に使う自動車が流入すると、事故が増えるのは当然の成り行き。

 

違法駐車がやたらと多いソウルの路地を抜けるのは、いつ通行不能となるか、スリル満点です。
違法駐車があるかどうかは、ナビではわからないので、タクシー運転手の勘がものをいいます。

これを

  • 接客が未熟
  • 道を知らない(迷走する)
  • ナビどおりに走れない
  • ひどい渋滞にはまる(読みが甘い)
  • メーターの操作を間違える
  • 料金の支払い方法を間違える

レベルのタクシー運転手が運転するタクシーに乗ったらどうなるか?

南大門市場や明洞から高速バスターミナルにタクシーで行くなら、ケチらず、南山1号トンネルの通行料金を払って、南山1号トンネルを通ってもらった方がよいです
間違いが起こらず、結果的に安く早く移動できるでしょう。