大韓民国観察記Neo

韓国の、どうでもいい、重箱の隅をつつくブログ。

韓国で自動車を運転するなら、韓国車

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現代のアバンテ。韓国ではよく見る。典型的な馬力過剰傾向の強い自動車。まるっこい小振りな外観だが、日本車の1.5〜2倍程度の車重がある。

 

たとえ、性能が悪くても、韓国で自動車を運転するなら、韓国車

その理由は、右折時の周囲の見切りが良いから

その理由は、右折時の周囲の見切りが良いから・・・ということにつきます。
日本車では、レクサスが人気があるのですが、右折時の周囲の見切りという点ではどうなのでしょうか。
もっとも、レクサスは減速時のフィーリングが韓国車と比べて非常に安定感があることが特徴で、これまた捨てがたいのであります。

 

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韓国の標準的な交差点の仕様。交差点角に右折専用レーンが設置されており、対面する信号に関係なく右折ができるようになっている。これは、軍事政権時代、公共工事全般にいえるのだが、住民が道路改良反対運動をしたら、政治犯として即刻逮捕・投獄するので、速やかに竣工することができたという事情によるもの。そのため、韓国での道路改良は、田舎に至るまで徹底している傾向がある。民主化後の韓国では、こういうことはなかなかできない。

 

韓国の信号機は4色式で交通ルールも独特

韓国では、1982年より、3色信号機を順次廃止し、直進(青)と左折(青矢印)の信号を別々にした4色式信号機に切り替えています。
その理由は、右直事故を誘発しない安全信号機ということで。
青信号で進行してもよいのは直進車だけ。左折車は青矢印が点灯していないとダメ。
4色式信号機では、基本的に、赤の時間が長くなり渋滞が激化する欠点があります。
日本なら、絶対に渋滞になりえない台数の自動車で、大渋滞が発生する問題点があります。

 

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韓国の4色式信号機

 

右折は黄信号・赤信号でも進行できる

そこで右折(日本の左折と同じ)は黄信号・赤信号でも進行できるというルールができました。
赤信号で右折するのって、結構怖いんだな。横断歩道には横断中の歩行者がいるし。
直交する道路の自動車も、減速せず、容赦なく交差点に突っ込んできます。

自分が右折するとき、ムチャクチャ怖いのよ
では、自分で運転する場合はどうなのかというと、赤信号でも右折時は減速せず、容赦なく交差点に突っ込まないと、後ろからクラクションを鳴らされ、煽られる。
『赤信号では止まれ』
が身体に染み付いている日本人にとって、これは怖い。
実際、直交する道路の自動車は減速せずに突っ込んでくるので、日本では考えられないほど念を入れた安全確認が必須なんです。
韓国で自動車に乗るなら、韓国車に限るという理由は、右折時の周囲の見切りが良いからなんですね。
さすが韓国車だけあって、韓国の交通事情に最適化されているというわけです。

 

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韓国の道路を走る場合、見切りの良し悪しが決定的となる場面。釜山西面ロータリーであるが、自分の走るべき車線を瞬時に判断し、右折に該当する場合は、赤信号でも交差点に突っ込まなければいけない。一応5叉路に整理されてはいるが、7叉路。画面下に2本の小道が合流している

 

馬力過剰が当たり前の韓国車

ただし、韓国車。
韓国人がハイパワー、大排気量好きの国民性だけあって、馬力過剰な傾向がなくもない。
韓国では、軽自動車の税制優遇が特にないので、自動車といえば、2000cc超があたりまえ。
アクセルをブイと吹かすと、あっというまに100km/h出てしまうのは御愛嬌。
だいたい、レクサスぐらいのハイパワー車が、韓国では標準的。
国土が狭いから、ソウルから釜山ぐらいまでは、みんな自動車で移動しちゃう。
で、それが快適にできることが韓国での自動車の必須要件。

 

日本車と比べてブレーキが効かない韓国車(韓国国内仕様)

それと、日本車と比べてブレーキが効かない自動車が多い。
これも、過剰な馬力を擁する激重エンジンを積んでいるせいで、車重が重いことと関係がなくもない。
雪道での走破性は、車重が重い方が有利なので、ひとえに自動車の性能の味付けの違いなのだろうか。
60km/h以上では、フットブレーキは基本的に効かないと思っていたほうがよいです。
60km/h以上では、エンジンブレーキを使って減速するのが韓国では常識と考えておいた方がよいです。
韓国の自動車教習所でもそのように教えているようです。
雨の日、雪の日、不用意にブレーキを踏んだことでスピンする心配がそもそもないのは安心なのですが、高速走行時からフットブレーキを使うのが当たり前の日本人にとって、これはかなり怖い。
もっとも、韓国人からすれば、高速走行時からフットブレーキを使うのが前提で、エンジンブレーキの効きが悪い日本のCVT車はかなり怖いという。
日本が韓国に強引に輸出したCVT車は、やっぱり売れていない。
確かに、エンジンブレーキを多用する韓国では、マニュアル車の人気は根強いものがあるし、オートマ車でも、しっかりエンジンブレーキの効く多段シフト車でないとという話はよく聞く。