大韓民国観察記Neo

韓国の、どうでもいい、重箱の隅をつつくブログ。

韓国の草花 カスミザクラ(チョウセンヤマザクラ)

この桜は、日本では高山帯に自生しするため、あまり目にすることのない珍しい桜です。
気候の寒冷な韓国では、低山で比較的普通にみられるため、めずらしくはありません。

桜は、日本固有種で、韓国には存在しないと、特に日本の右翼政治運動家が力説しております。
しかし、韓国にも桜は自生しています。

桜という植物は、春に一気にピンク色の花を咲かせるバラ科の樹木という点では外見がよく似ているのですが、遺伝的変異体の幅が非常に広く、外見が似ていても遺伝子を分析してみると、木ごとに別種の植物であるというケースもめずらしくなく、種の同定が現在もあまり進んでいないという事情があるため、桜については、はっきりしたことがいえないことが多いです。

ちなみに、江戸時代に日本で作出され、今も接ぎ木で増殖される園芸種のソメイヨシノは、人為的に植えたものしかなく、韓国どころか、日本にも自生していません。

日帝時代に持ち込まれたソメイヨシノは、韓国にも散見されますが、土壌があわないのか、あまり大きくならないうちに幹が腐って枯れるケースが多いようです。

カスミザクラは、日本に自生する10もしくは11種あるサクラ属の基本野生種の一つです。

カスミザクラの名前の由来は、日本では高山帯にしか自生しないため、遠くから眺めるしかないケースが多く、霞のように見えるため、カスミザクラと言われるようになりました。

韓国では、低山で比較的普通に自生する山桜であるため、チョウセンヤマザクラと呼ばれ、長らくカスミザクラとは別種と思われていたのですが、遺伝的にはカスミザクラと同一であることが最近になって明らかになりました。

花柄に短い毛が生えているためにケヤマザクラ(毛山桜)とも呼ばれます。

比較的乾燥に強く、土壌の乏しい岩石地のような場所でも生育しやすく、韓国では、非常に大きな大木になります。

花の時期は遅く、5月上旬にならないと花が咲きません。