大韓民国観察記Neo

韓国の、どうでもいい、重箱の隅をつつくブログ。

山蔘(산삼:サンサム)

130年ものの天然蔘(山蔘)。これで約1000万円也

 

山蔘(산삼:サンサム)とは、天然の高麗人蔘のこと

韓国は高麗人蔘の自生地

高麗人蔘として知られるオタネニンジン(御種人蔘)Panax ginseng C.A.Mey.は、ウコギ科多年草です。

原産地は中華人民共和国遼東半島から朝鮮半島にかけての地域といわれ、中国東北部やロシア沿海州にかけて自生します。

 

高麗人蔘の『人蔘』とは、畑で人工栽培されたオタネニンジン(御種人蔘)

御種人蔘の名前については、朝鮮では山蔘(산삼:サンサム)というものと、人蔘(인삼:インサム)というものの2種類あります。

山の奥で自生するものが山蔘、畑で人工栽培されたものを人蔘といいます。

 

山蔘。あるところにはあるのであるが、50年物程度の若いものを引っこ抜いても、細根だけなので、まったく商品価値はない。無駄に引き抜けば、資源が確実に枯渇するだけである。地上部だけをみて、100年物以上の株を見分けるには、相当の熟練を要する

 

野生の人蔘『山蔘(산삼:サンサム)』は貴重このうえない

御種人蔘は、生育する土壌の質によって、大きく成分、薬効が変わるものであるため、自然に自生している環境に近い状態で収穫されたものが珍重される傾向があります。
そのため、価格的には、人蔘より、山蔘の方が高価となります。

御種人蔘については、効く人と、効かない人の差が大きいので、皆が皆、高く評価しているわけではありません。

しかし、効く人にとっては、これは神薬ではないかというほど効くものらしく、人蔘よりも、山蔘の方が圧倒的に効果が強烈だといわれています。
医者に見放された人が、最後の手段と、山蔘を服用したところ、奇跡的に回復したというはなしが、わりと多くあります。

 

100年根。写っているものすべてで、約1000万円也

 

完全に天然物の「天然蔘」となると、すごいことになる

山蔘には、完全に天然物の「天然蔘」と、人参の苗を山の中に移植した「山養参」に分類されます。

現在、韓国で流通する山蔘は、圧倒的に「山養参」が多いのですが、「天然蔘」もわずかながらあります。

「山養蔘」でも、50年ほど育てないと小指ほどの太さにならないので、相当高価です(生育年数 × 1〜2万円くらい)。
「天然蔘」の場合、百年物でも、小指ほどの大きさにしかならないため、百年物1本で自動車が買える価格となります。

「天然蔘」ハンターは、韓国国内に何人かいて、「シムマニ」と呼ばれています。
「天然蔘」に関する詳しいことは、「シムマニ」の営業上の機密事項であることも多く、一般の人にはあまりよくわかっていない部分が多いです。