大韓民国観察記Neo

韓国の、どうでもいい、重箱の隅をつつくブログ。

高麗人蔘の成長パターン

高麗人蔘は、通常6年で収穫される

本来、成長は遅く、100年経っても小指大にしかならない

病害虫に弱い高麗人蔘は、ろくに草木も生えない痩せた岩山に生えることが多いといわれています。
天然の高麗人蔘は非常に成長が遅く、100年物でも親指の先ぐらいの大きさにしかならないことが多いそうです。
ただし、天然物の薬効は栽培物とは比較にならないそうで、天然物の高麗人蔘は小指の先ぐらいの大きさでも100万円単位の値段がつくそうです。

 

栽培する場合、土壌の質によって、品質が左右される

栽培物では、これを肥沃な土壌で栽培することになるので、必然的に成長は著しく早くなりますが、病害虫の被害にあいやすくなるため、栽培には細心の注意が必要となります。

単純に栽培技術の優劣だけで考えるならば、日本でも高麗人蔘は栽培されており、日本の栽培技術が世界最高レベルといわれています。
しかし、日本でとれる高麗人蔘が、どうしても世界最高のものとなりえないのは、生育する土壌の影響を受けやすい高麗人蔘の性質によるところが大きいです。

土壌中の養分を徹底的に吸収する性質の植物ということもあって、高麗人蔘の品質が栽培する土壌の成分に非常に大きく左右されされます。
原産地である韓国でも、栽培できる地域は非常に限られています。
韓国忠清北道錦山の高麗人蔘の品質が最高とされるゆえんです。

 

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 高麗人蔘畑

 

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高麗人蔘の種
高麗人蔘は種子で繁殖する。日本で栽培する場合、長野県などの高地で栽培することが多い。長野県方式では、土作りに10年を費し、化学肥料は使わず、有機物施用による地力を肥やすようにするという。

栽培物は通常6年で収穫される

栽培物では通常6年を目標に収穫時期が設定されます。
これは、薬効と歩留まり(病害虫などによる枯死率)との兼ね合いで決まります。

製品として求められる薬効の水準が高い漢方薬向けは、6年物が必須条件となってきます。
ただし、経費が非常にかかるため、補助金なしで6年物を生産することができません。
これより低い水準でもよいドリンク剤向けは、もっと歩留まりが良くて、補助金なしでも利益のでる4年物が多く使われます。
ほとんど薬効を求められない料理用については、漢方薬向けの作付けで余った2年物の苗が使用されることが多いです。

 

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1年生

 

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2年生

 

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 3年生

 

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 4年生

 

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5年生
 

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 6年生