大韓民国観察記Neo

韓国の、どうでもいい、重箱の隅をつつくブログ。

高麗人蔘の等級

高麗人蔘の等級は、成分ではなく、外観で決められる

韓国の高麗人蔘流通上、格付けされている人蔘の等級は、品質的なもので決められるわけではありません。
紅蔘に加工した時、太根が多く、歩留まりのよいものを1等級、細根が多く歩留まりの悪いものを3等級、細根ばかりで紅蔘に加工できないものを級外品としています。

 

紅蔘に加工した時、歩留まりのよいものが1等級、高額で取引される

高麗人蔘は、紅蔘に加工されるものが圧倒的に多いですから、紅蔘への加工のしやすさが、高麗人蔘の取引価格となってしまうことは仕方のないことです。

近年、日本で、細根にジンセノイドが多く含まれることが解明されていますから、細根ばかりで紅蔘に加工できない級外品が、役たたずの『クズ人蔘』というわけではありません。
むしろ級外品は、ドリンク剤向け、紅蔘エキス向けの安価な高麗人蔘として、引き合いは強いようです。

級外品の6年物の人蔘を使った人蔘酒を見ることもありますが、こちらは、見た目の奇矯さを愛でる縁起物という意味合いが強いものです。

 

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一級品(上)
太根ばかりなので、一級品でも上位に入る。
紅蔘への加工のしやすさの観点からの格付けなので、高麗人蔘らしい美しさからはかけはなれていることが多い

 

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一級品(下)
細根が多いので、一級品でも下位に入る。
紅蔘への加工のしやすさの観点からの格付けなので、高麗人蔘らしい美しさからはかけはなれていることが多い

 

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二級品
いわゆる高麗人蔘らしい美しさがあるのはこのクラス。
人参酒を作る目的だったら、このクラスの方が、見栄えがよくて、安価なのでお買い得。ソウルの市場で見かけるのはこのクラス以下のことが多い。一級品が市場で売られないのは、価格もさることながら、高麗人蔘らしい美しさがないためである。

 

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三級品
無駄根が多いもの。主根から直角に分枝した根が多いと、紅蔘にしたときの歩留まりが著しく低下するため、価値が低い。
ソウルの市場で見かける廉価品であるが、成分的に劣っているわけではない。
高麗人蔘の収穫時期である晩秋(11月〜)を外すと、農家は高値で取引される上級品を温存する観点から、上級品が出やすい畑の人蔘を出荷したがらないため、ソウルの市場には三級品が増えてくる。

 

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級外品
バレエ
いわゆる縁起物。
紅蔘用としてはほとんど価値がない。
水蔘のままで焼酎漬けにすれば、そこそこ商品価値はある。

 

 

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級外品
ワルツ
いわゆる縁起物。
紅蔘用としてはほとんど価値がない。
水蔘のままで焼酎漬けにすれば、そこそこ商品価値はある。

 

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級外品
三身同体
いわゆる縁起物。
紅蔘用としてはほとんど価値がない。
水蔘のままで焼酎漬けにすれば、そこそこ商品価値はある。

 

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級外品
相撲
いわゆる縁起物。
紅蔘用としてはほとんど価値がない。
水蔘のままで焼酎漬けにすれば、そこそこ商品価値はある。

 

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級外品
昇天
いわゆる縁起物。
紅蔘用としてはほとんど価値がない。
水蔘のままで焼酎漬けにすれば、そこそこ商品価値はある。

 

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級外品
女性
いわゆる縁起物。
これが高句麗4000年の真骨頂。
高麗人蔘はもともと催淫剤として珍重された歴史があり、病人の薬として珍重されたのは、むしろ日本において。
現在でも、韓国では、精力をつける薬という位置付けで用いられることが多い。
そこで、性を連想させる人蔘が珍重されたりする。
紅蔘用としてはほとんど価値がない。

水蔘のままで焼酎漬けにすれば、そこそこ商品価値はある。

 

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級外品
男性
いわゆる縁起物。
これが高句麗4000年の真骨頂。
高麗人蔘はもともと催淫剤として珍重された歴史があり、病人の薬として珍重されたのは、むしろ日本において。
現在でも、韓国では、精力をつける薬という位置付けで用いられることが多い。
そこで、性を連想させる人蔘が珍重されたりする。
紅蔘用としてはほとんど価値がない。

水蔘のままで焼酎漬けにすれば、そこそこ商品価値はある。

 

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級外品
初夜
いわゆる縁起物。
これが高句麗4000年の真骨頂。
高麗人蔘はもともと催淫剤として珍重された歴史があり、病人の薬として珍重されたのは、むしろ日本において。
現在でも、韓国では、精力をつける薬という位置付けで用いられることが多い。
そこで、性を連想させる人蔘が珍重されたりする。
紅蔘用としてはほとんど価値がない。

水蔘のままで焼酎漬けにすれば、そこそこ商品価値はある。