大韓民国観察記Neo

韓国の、どうでもいい、重箱の隅をつつくブログ。

高麗人蔘:効く人、効かない人

高麗人蔘の主要な薬用成分は、根に含まれるジンセノサイドとよばれるサポニン

糖尿病、動脈硬化、滋養強壮に効能があるとされ、古くから服用されてきました。

 

f:id:sirius-B:20191102214156p:plain

紅参(高麗人蔘)製造ライン
漢方薬というと、田舎の農家が手作業で作っているというイメージが一般的だが、
韓国産の高麗人蔘についていえば、完全に製薬工場で生産されている。

 

ジンセノサイドの作用機構は、正直なところわかっていない

ただし、このジンセノサイドの作用機構が非常に複雑かつ不可解で、一般には血圧を高める効能があるため、高血圧の人は控えるべきといわれておりますが、血圧の高い人が飲むと血圧が下がるという報告もあり、実際のところよくわかっておりません。

日本の医者が高麗人蔘をインチキ薬とさえ言うのは、薬効は単純でなければならないという薬の大原則を満たしていないからで、この非常に使いにくい効能によるところが大きいのです。

 

高麗人蔘の副作用は、漢方薬にしては、なかなか強烈

また、副作用も漢方薬にしてはなかなか強烈で、風邪をひいたので生の高麗人蔘をかじったら意識を失ったという話もあって、薬なんだか毒なんだかすらはっきりわからないところがあります。

特定の病気に対しては、むしろ毒として作用することが多々あり、炎症がある時(風邪などの感染症の発熱時、体におできなどの大きな腫れものある時などは、飲むと危篤になることもあるので避けたほうがよいそうです。

ただ、副作用が強烈な分、効く人にはものすごくよく効くのは確かで、重力に逆らえないぐらい重篤な倦怠感に長期間悩み、西洋医学の医者もサジを投げていた人がこれで治ってしまったという例もたくさんあります。
恐らくは、体の自律神経の乱れを整える作用が強烈なのではないかといわれております。

 

高麗人蔘は、副作用の強さから、単独で処方されることはまれ

韓方の世界では、人蔘のこういった過激な効能を考慮し、単独で処方することはまれで、いくつかの漢方薬と組み合わせ、副作用の発生を抑える処方が一般的です。