大韓民国観察記Neo

韓国の、どうでもいい、重箱の隅をつつくブログ。

究極のアンダーグラウンド 光州事件

壮絶なアンダーグラウンドといってもいい光州事件

公娼制度の残滓なんてどうでもいいくらい深刻なアンダーグラウンドが韓国にはある

公娼制度の残滓が、韓国ではさほど深刻なアンダーグラウンドでない理由は、もっと危険なアンダーグラウンドが韓国には存在するということを意味しています。

大量の避難民が長崎などに漂着するなどして、日本国へも大迷惑が及んだ済州島四・三事件(李承晩大統領が、済州島民を共産ゲリラだと言いがかりをつけて殺しまくった虐殺事件)は筆頭かと思いますが、この事件は真相がほとんど闇の中。
わからないことが多すぎます。
ただ、済州島では、地面を掘れば、未だに人骨があちこちから大量に出てくるので、想像を絶する虐殺があったということがわかります。

これに匹敵する超絶アンダーグラウンドは、光州事件(こうしゅうじけん)。
光州事件とは、1980年5月18日から27日にかけて韓国の全羅南道光州市を中心として起きた武力闘争事件のことです。

 

国民皆兵の韓国国民が武装蜂起したら、正規軍以上の戦闘力を発揮する

韓国は徴兵制があるため、男性全員、兵役の経験があり、兵役満了者は軍の現役兵より何倍も戦闘に熟練しています。
蜂起した民衆が武器を手にしたら、正規軍以上の戦闘力を発揮します。

つまり、軍の現役兵にとって、武器を持った市民と対峙するということは、死を意味します。
こうなると、現役兵がとりうる選択肢は、市民に殺されないうちに、市民を皆殺しにする以外になく、簡単に内戦状態に陥ってしまうわけです。
光州事件はこういった徴兵制の危険性について、韓国政府にいやというほど知らしめた事件でありました。

 

光州事件は、今でも韓国では最大レベルのタブー(事件の解明は違法です)

長らく、韓国政府は光州事件があったことを認めてこなかったので、日本でも光州事件はなかったとする立場に立つ人が大勢います。
とはいえ、多くの写真や映像が世界じゅうに拡散しているため、韓国政府をもってしても、さすがになかったとまでは言いきれません。
最近の韓国政府の発表では、共産主義者に扇動された市民による20名程度の死傷者があった暴動であったとなっています。

 

きっかけは、金大中を政府が特に理由もなく逮捕した事件

1980年5月17日、朴正煕大統領の独裁に反対する政敵、光州の英雄、金大中を政府が特に理由もなく逮捕したのがきっかけでした。

 

学生の抗議デモに対し、市民を死人がいくらでても構わないので鎮圧せよとの指令が戒厳軍に下達された

翌、5月18日に抗議する学生デモが起きたのですが、鎮圧にあたった戒厳軍に、反乱の火が大きくなる前に市民を死人がいくらでても構わないので鎮圧せよとの指令が大統領府からでていたので、戒厳軍が街頭を行進するデモ隊に向かって、警告なしで、いきなり暴行をはじめました。

 

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丸腰のデモ隊に対する戒厳軍の暴行。やりたくもない戒厳軍に任命され、出動を命令された韓国陸軍現役兵の立場からすれば(命令拒否は死刑にあたる)、丸腰のうちに殺しておかないと、殺されるのは自分たちだというものすごい恐怖があったという話がある。

 

続出する学生の死者を見かねた市民が学生に加勢して、内戦と化した

学生に死者が続出したことを見るに見かねた市民が学生に加勢したことから、デモ参加者は約20万人にまで膨れあがり、光州市の街路という街路が、抗議する人並みで埋まりました。

戒厳軍がこれに発砲し、怪我人、死者が発生したことから、市民の一団は、道庁敷地内にある北朝鮮との戦争に備えた武器庫を襲い、市内各所で、戒厳軍との銃撃戦となり、完全に内戦状態になりました。

 

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内戦状態に陥った光州市内

 

戒厳軍は、光州市民に無差別総攻撃を仕掛け、光州市を制圧

収拾のつかなくなった、戒厳軍は、光州市外にいったん退却。
電気、水道、ガス、電話といった光州市のライフラインをすべて破壊。
道路という道路を封鎖し、避難民にも発砲し、包囲網を構築。
避難民を射殺する理由は、光州市と外部との連絡手段を完全に途絶させ、外部に一切情報が漏れないようにするためでした。
その後、光州市民に物量戦で無差別総攻撃を仕掛け、5月27日に光州市を制圧しました。

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制圧された光州市内

 

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遺体の奪還作戦
戒厳軍により遺体を街中から産廃として処理されることを阻止するための活動。政府は外部に一切情報を漏らさないため、死体を重機で土中投棄したり、海や川に投棄したりするということも行ったため、現在も行方不明となっている光州市民が多数いる。

死者が実際にどのぐらいの数に上ったのか、現在も不明です。
また、基本的に刑務所に収監されるなど囚人としての待遇が保証される逮捕という行政手続きが行われず、身体拘束され、裁判を受けることなく、口封じのため、その場で射殺されるということも行われたので、現在となってはすべて歴史の闇の中ということになっています。

当時、光州の隣にある全州市に住む韓国人ですら、この出来事を一切知らなかったといいます。

 

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降伏した市民
政府発表では光州事件は存在しなかったので、当然逮捕者も一人もいなかった。
それゆえ、この人たちは、囚人としての人権が保証された逮捕者ではありえなかった。

 

現在、多くの光州市民は、韓国政府に拭い難い敵意を持っている

この結果、多くの光州市民に韓国政府に対する拭い難い不信感が生まれ、現在に至っています。
多くの光州市民は全く韓国政府を信用していません。
本音をよそ者の韓国人に話せば殺されるという危機感を現在も持っています。

それゆえ、反日運動が起これば、率先して慰安婦像を立てますし、徴用工像だって立てます。
世論調査があれば、100%日本が嫌いだと答えます。

口では反日を唱えつつも、老若男女を問わず、多くの市民が日本語に非常に堪能ですし、光州市では韓国の他の都市ではありえないほど日本語が通用します。
これは、毎日NHKのニュースから情報を得る習慣があることとも関係しています。

 

日本政府は韓国人を殺すことはあっても、日本人を皆殺しにすることはやらないだろう。あなたの国の政府は悪いが、この国の政府はもっと悪い

年配の光州市民と話をする機会があると、決まって日本語で(韓国語でこんなことを言うと、よそ者の韓国人にわかるので、言論の自由が必ずしも保証されているわけではない韓国では非常にまずい)

「あなた日本人か?ならば覚えていきなさい。政府の言う事は信用してはいけない。あいつらは人殺しだ。あいつらに本音を言ってはいけない。その後も振興策をやると言って、私らを騙しつづけた。わたしらから先祖代々の土地を取り上げて現代建設に売り払って、結局政府の連中だけで利益をひとりじめにした。壊したのはオ・イルパル(光州事件)の記念物だけだ。あいつらの言うことは全部嘘だ。どれだけあいつらが私たちの生活を滅茶滅茶にしたか。嘘だと思うだろう。あなたの国の政府は韓国人を殺すことはあっても、自分の国の国民を皆殺しにすることはやらないだろう。あなたの国の政府は悪いが、この国の政府はもっと悪い。ゴ・ジュウ・ハチ(5.18記念公園)に行きなさい。この国の政府の正体がわかるから。そして覚えておきなさい」

というような話になります。