大韓民国観察記Neo

韓国の、どうでもいい、重箱の隅をつつくブログ。

朝鮮語と韓国語

日本の学術界では、朝鮮半島で使われている言語は『朝鮮語』といわれているが・・・

韓国人の使う言語を『朝鮮語』というと、北朝鮮の人が気分を害するというはなし

日本の学術研究者は、大韓民国で使われている言語について、かたくなに『朝鮮語』と言っているようです。
でも、現地で使う側からすると、『朝鮮語』と言う言い方はぴんときませんね。
どう考えても
『韓国語』
です。

北朝鮮の人からみると、大韓民国で使われている言語について『朝鮮語』というのは笑止千万なことで、『韓国語』あるいは『南朝鮮語』とするのが一般的。

 

北朝鮮人にとって、韓国語は、『オカマ』『オネエ』言葉に聞こえるから

なぜかというと、戦前まで朝鮮半島の文化の中心地は『平壌』であり、戦前の朝鮮文化はかなり北の影響を強く受けていました。
文化の基準は北にあったのです。

日本の学者様が、大韓民国で使われている言語について、かたくなに『朝鮮語』と言うのはその理由があるからです。

で、北を基準として考えると、現在の韓国語のことを北朝鮮の人はどう感じているかというと

『オカマ』

戦前、「ヘヨ体」と呼ばれる独特な文法を駆使するソウルの方言は『オカマ』と北の人から揶揄されていたそうです。
これが、ソウルが韓国の首都となってからは、これが韓国のスタンダードになったわけです。
戦前を知るソウルのガンコジジイは、いつまでも「ヘヨ体」を拒絶していたといわれます。

 

世代交代が進んで、ソウルのガンコジジイも「ヘヨ体」を駆使するようになり・・・

世代交代が進み、現在では、60歳前後のお年寄り(日本人ならバリバリ現役の年齢だが、韓国人の平均年齢からいくと、60歳は間違いなく敬老対象)も「ヘヨ体」を駆使しています。

 

なぜなら、「ヘヨ体」には、知的なイメージがつきまとうから

なお、「ヘヨ体」には、知的なイメージがつきまといます。

普段の韓国語会話には使わない基本型(普段の会話では丁寧語を使う)の活用をよく理解していないと使いこなせないので、韓国人でも頭の弱い人が無理して「ヘヨ体」を使うと、文法は滅茶苦茶になりがちです。

話す人の知性が白日の下に晒されるというところが「ヘヨ体」の恐ろしさなのですが、きちんと話せれば、かっこいいい。

当然、日本人にはかなり理解しづらく、日本人には発音もしづらいのです。

 

韓国の第二公用語と揶揄される『釜山語』は、「ハムニダ体」優勢。ただし、おバカなイメージが付きまとう悩みがある

ちなみに韓国の第二公用語と揶揄される『釜山語』は、「ハムニダ体」優勢で、かなり朝鮮語っぽい雰囲気をのこしています。

「ハムニダ体」は、普段の会話で使う丁寧語だけ知っていれば使いこなせるので、日本人にも覚えやすく、発音も容易です。

昔、タモリが「ハムニダ体」の韓国語を真似して、韓国人の会話を徹底的にバカにしましたが、確かに「ハムニダ体」の韓国語には、おバカなイメージがついてまわるというのは事実で、「ハムニダ体」優勢の方言を使う釜山人の悩みには、深刻なものがあります。

釜山出身の女優は自発的に発音を矯正してソウルの、それも江南近辺の人々の話し方を真似しますし、男優だって、釜山語丸出しでは、撮影がメチャキツい単細胞な軍人役しかまわってこなくなります。

 

「ハムニダ体」=おバカ  のイメージを確立させた韓国ドラマのせいで、北朝鮮でも「ヘヨ体」を駆使する人が増加中

そして、朝鮮語』の本拠地。北朝鮮

朝鮮国営放送では極力「ヘヨ体」は使わないんですが、やはり、おバカなイメージと繋がってしまう悩みがあるのだそう。

「ハムニダ体」=おバカ  のイメージを確立させた韓国ドラマが浸透してしまった北朝鮮でも、「ヘヨ体」優勢のソウルの方言がよほど知的に聞こえるらしく、あれほど『オカマ』と揶揄していた韓国語の発音を真似する人が増えているのだそうで。

いずれ真正朝鮮語は、韓国語に淘汰されて、死語となる可能性があります。

 

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朝鮮語のイメージ
北朝鮮の最新フォント)
学術的正統性はあるかもしれないけれど、おバカなイメージと繋がってしまうのが玉に瑕

 

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韓国語のイメージ
(韓国語のタイポグラフィー)
女子高生しちゃっていて、学術的正統性とは反対の方向を向いちゃっている感じ。
ただ、馬鹿では絶対にできない知的に洗練されているイメージは確かにある。