大韓民国観察記Neo

韓国の、どうでもいい、重箱の隅をつつくブログ。

韓国人の前で食べると間違いなく軽蔑されるポンデギ

ポンデギは元救荒食

韓国には、救荒食の文化があって、食糧難に陥っても生き抜く知恵があります。
犬肉鍋(補身湯:ポンシンタン)は、その典型的な食べ物でしょう。

もう一つの救荒食、蚕の蛹の佃煮(ポンデギ)。
これは、補身湯よりはるかに優れた救荒食です。
栄養満点で、栄養失調の予防に絶大な効果があるだけでなく、常食しても、成人病や感染症の原因にはなりません。

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ポンデギ
韓国人で、これが好きという人はごく少数派。
じゃあ、なぜソウルの鐘路の屋台で売っているのかというと、
外国人観光客向けのゲテモノ食として。
外国人観光客には結構売れているらしい。

 

実は日本にもポンデギはあった

そういうわけで、日本でも、長野県には蚕の蛹の佃煮が郷土料理としてあります。
ただ、最近、韓国では養蚕をしなくなったので、材料の蚕は中国から輸入してこなければならず、ポンデギは安いものではなくなりました。
積極的に食べる理由は、なにもありません。

 

実は食感が優れているポンデギ

ポンデギの食感は、ピーナッツとほぼ同じ難点は、昆虫臭がすること
昆虫食なのに、異常なまでに良い食感の秘密は、鱗翅目昆虫(蛾・蝶の仲間)に共通する生態にあります。

鱗翅目の幼虫は蛹になると、内蔵、筋肉が一旦すべて粘りの強い液体に変化し、再構築されて成虫になります。
佃煮にするのは、内蔵、筋肉がすべて液体化した状態の時期を狙います
つまり、カリカリした外皮と、旨みのある汁以外はなにもないということ。
食感が異常なまでに良いわけです。

 

宇宙旅行でのタンパク源として、最も有望な方法と考えられている

実は、ポンデギ。NASAの進める火星探査計画で、蛋白源の自給手段として最も期待されている方法なんだとか。
さすがに宇宙船で、牛や豚を運ぶわけにはいきませんからね。

 

最近の韓国人は、昆虫を食べるなんて野蛮人のすることだと思っている

で、意外に韓国人は、蚕の蛹に内蔵や筋肉がないことを知りません。
なぜ、うまいうまいと言って、ポンデギを食べる韓国人がいるのか普通の韓国人には理解できません。
それで、ポンデギを食べる人間を心底軽蔑する人は多いです。ポンデギ食べなきゃいけないなら、火星になんか行きたくないというくらいです。
そんなわけで、韓国人にとって、ポンデギが国民食であるということは、絶対にありえません。