大韓民国観察記Neo

韓国の、どうでもいい、重箱の隅をつつくブログ。

ソウル地下鉄には切符がない

ソウルの主要な交通機関 地下鉄
ソウルの地下鉄には、切符がない

 

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地下鉄駅

 

ソウルは、東京の山手線のような鉄道があまり発達していないかわり、地下鉄が街の要所要所を結んでいるので、地下鉄が移動の主力となっています。
地下鉄に乗る時、日本と違うのは切符がないこと。
基本的に交通カードを使います。

 

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交通カード(Tmoney)

 

昔は、地下鉄に乗る時、切符を買って乗りました。
切符の自動販売機はあるにはありましたが、全部1000ウォン札専用機で、初乗り運賃専用と、それ以外の運賃専用の2種類あり、1000ウォン札以外で切符を買う場合、駅員のいる窓口で切符を買わなければいけませんでした。
自販機で切符を買う人なんてほとんどいなくて、駅員のいる窓口に行列ができていたんですが。

 

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ソウル地下鉄の切符(廃止)
日本の切符が単なる紙製で、改札で駅員が鋏を入れていた時代、磁気券だった


全羅道の人が『新村(シンチョン)』と『新川(シンチョン)』と『市庁(シチョン)』の発音の区別ができなくて切符の購入に苦戦するというのは日常茶飯事で、『狎鴎亭(アックジョン)』の発音ができなくて、切符の購入に苦戦する人も多かったようです。

1974年の地下鉄1号線清凉里~ソウル駅間開業から、2009年までの35年間、紙製乗車券(切符)が使用されてきましたが、交通カード利用開始以降、交通カードの利用率は増え、2008年現在で80%にのぼり、切符の利用率が7%程度だったことから、切符が廃止されました。
切符を廃止することで、年間19億ウォン(約2億円)の経費削減になったそうです。
それまでオンボロで、駅名票が床に落ちて転がっていたり、トイレが壊れたまま放置されていたりした地下鉄駅が、この頃から、整備が行き届くようになり、ずいぶんきれいになりました。

 

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ソウルの地下鉄駅は、ほぼホームドアがある

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一日中こんな感じだから、ホームドアがないと危ない

 

観光客など、交通カードを持っていない場合どうするのか・・・というと、1回用交通カードを自販機で発行し、使用します。
所詮7%以下のユーザーのためのものなので、便利とはいえないですが、
それと、紛らわしい地名を発音しないと切符が買えず、悪評の高かった窓口での切符購入がなくなり、自販機での購入で済むようになりました。

 

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1回用交通カード販売機(交通カードチャージ機兼用)
上部に無賃乗車禁止の張り紙が・・・

 

 

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まず、押すべきボタンは画面下に並んでいる『日本語』。
そうすると、韓国旅行初心者でも扱えるようになる。
駅名選択の画面で英語表記になってしまう販売機もあり、そういう場合は『中文(中国語)』にする。
すると、地名が漢字表記になる。

 

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保証金返金機
改札付近にある