大韓民国観察記Neo

韓国の、どうでもいい、重箱の隅をつつくブログ。

ソウルのスーパーの店先

店先に商品を並べるのは、韓国の商店の習慣ではない

治安が極めて安定しているソウルならではのステータス

店先に商品を並べるのは韓国の商店でよくある風景・・・ではありません。
これができるのは、治安が極めて安定しているソウルならではの光景で、韓国の辺境の田舎に行ったら、まず、見ることはできません。

辺境の田舎だと、資本主義の基本、所有権というものが理解できていない人が、まだ多数いるので、道を歩いているおじさんや、おばさんが、どんどん商品を勝手に持っていってしまいます。
商店主も、バット持って、いつでも取り返せるように見張っていなきゃいけないです。

とりあえず、店先に商品を並べるのは、極めて良好な治安の証し。
韓国では一種ののステータス、格好の良いこと。
市場だと、道路まで占拠しちゃったりしています。

 

売っている野菜や果物が日本とかなり違うところがおもしろい

店員も、店先の商品のところで作業をしながら、客寄せをしています。。
「無等山スイカ本日入荷。チャメ(マクワウリ)もおいしいですよ。スモモは全羅南道産。お求めやすい価格で販売中」

 f:id:sirius-B:20190925235041j:plain

 青果物のほか、醤油、油なども、店先に置いてある。一応、店内は撮影禁止だった。

日本と韓国では、味の好みの違いから、基本的に販売されている農産物の種類がかなり違うので、日本では売っていないおいしいものがたくさんあります。

イカは無理でも、チャメ(マクワウリ)とかスモモとかは、果物ナイフと一緒に買ってホテルの部屋で食べても、これが結構いける。

特に瓜類、モモ類、ナシ類は、病害虫防除の関係で、古くから韓国と日本の間で輸出入禁止になっている品目が多く、韓国オリジナルの珍しいものをみることができます。

f:id:sirius-B:20190925235211j:plain

アイスクリーム、雑穀(韓国人は、健康に良いということで、意外に、押し麦、粟、キビなどもよく食べる)、トイレットペーパー、水(ソウルの水道水は飲めないため。私は沸かした湯冷ましを飲んでしまうけれど)なんかも外に置かれていたりする。

あんまり病害虫のことを気にしなくてよいリンゴ類、柑橘類、イチゴ類は、かつて日系企業が日本から苗を持ち込んで日本に輸出していた名残りで、日本の品種がそのままあります。

リンゴは「ふじ」と「王琳」だし、柑橘類は青島ミカンとデコポンだし。イチゴは「とよのか」と「アイベリー」。
とはいえ、韓国人好みの味に仕上げてあるので、品種は同じでも、食べてみると結構味が違います。

リンゴは、真っ赤なリンゴより「ふじ」のような色づきにムラのあるもの、ふかふかより、シャキシャキのものが好まれるようです。
日本で多い貯蔵リンゴは、よほどのリンゴ好きは別として、韓国ではどうもあまり好まれていないようです。

ミカンは端正な形のミカンより、デコポンのようなデベソのあるミカンが好まれ、もちろん普通のミカンに窒素肥料を過剰にやってデベソに仕上げた偽デコポンも存在します。

イチゴは、日本ならケーキにのせられる比較的小粒で形のよいものの出荷が多いですが、韓国では、子供の握りこぶし大に仕立てた巨大な「アイベリー」が、特に祭事用として珍重され、ものすごい高値で取引されています。