大韓民国観察記

韓国の、どうでもいい、重箱の隅をつつくブログ。

チマチョゴリの中身はどうなってるの?

チマチョゴリの中はズボンをはいている

だから、現代の韓国人女性は、99%以上普段着で抵抗なくズボンをはいている

韓国の民俗衣装、正確には『韓服』というのですが、

『韓服』 = チマチョゴリ

と日本人から思われるくらい、女性用のものしかみなくなりました。

短い上衣と、長いスカートは、世界にも類をみない特徴的な外観で、韓国の民族衣装の独自性を印象づけています。

短い上衣と、長いスカート、どちらが手間が掛かっているかというと、短い上衣の方。
上衣の縫製は困難を極める関係で、朝鮮王朝時代の身分の低い人々の韓服では、胸がズリ上がってくるような、いい加減な縫製のものが横行していました。

韓国人は元々騎馬民族であった名残りで、馬に跨ることができるよう女性でもズボンを履きます。
現在の韓服の下着のズボンに、その名残がのこっています。
では、長いスカートは何なのかというと、冬季の床暖房の熱を効率良く身体に導く一種の腰巻。

本当は肩までもっていきたいところなのですけれど、それでは衣服の構造が破綻しますので、限界である胸のところまでもっていっているという感じになります。

 

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これは、外国人体験用の韓服レンタル
太極マーク入り妓生笠は、外国人観光客には人気だが、韓国的には絶対ありえない代物なので注意。
一見、カラフルで、目移りしそうなぐらい華やかな韓服だが、ここにあるのは、万人向けの(商業用コスチュームとして許容されている)色合わせで、オーソドックスなデザイン。年齢・出身を問わず、誰でも着てよいものであり、日本人観光客が着ても、マナー上問題ない。ここにあるのは、上下3万円+手数料ぐらいで調達できるぐらいの安物ではあるが、一般の韓国人がみすぼらしいと思うかというと、そうではない。
形と色合わせが重要なのである。韓服の価格とは無関係に、袖にある程度ふくらみがあり、紐が太くて長いものが品位が高い(保守的デザイン)ということになっているので、そういうものを選んで着ると、(儲け第一の店員はいい顔しないとは思うが)すれ違う一般の韓国人から一目おかれる。

 

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既婚者専用。かなりルール違反が目立つデザインで、韓国の伝統文化を破壊しているレベル。金持ち(特に成金)の家の(わがままな)婦人だから許されるような際どいデザイン。名家の女性は、こういうのを着てはいけないことになっている。チョゴリの衿の部分の布が異様に幅広で、襟合わせが高く、広がっていなければいけないチョゴリの裾が逆にすぼまっている。袖が筒袖で細く、紐(コルン)が細く短いため、妓生(奴婢)を連想する。日本人観光客は絶対着てはいけないデザイン。アホにみえる。とはいうものの、綺麗は綺麗。総シルクで、買うと、20万円以上はする。もちろんオーダーメイドONLY。韓服は綺麗ならいいかというと、そういうことはなくて、伝統的なルールに従った形や色合わせであることが一番重要である。こんな韓服は市場でもまず見ないし、着ている人もほとんどみたことない。暴走ぎみのデザイナーがデザインした見本なのかもしれない。

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韓国人向け着付け説明書。これが必要なくらい、チマチョゴリを持っていない韓国人が多い。
スカートの逆巻きは、かつて、遊女に課せられた懲罰的義務だったらしく、一般人のスカートの逆巻きは御法度。が、逆巻きする人もたまにいる。巻きスカートになっているチマチョゴリのスカートの後ろがはだけて、白い下着がみえるのは、非常にみっともない行為とされているが、着慣れていない韓国人女性が白い下着をみせていることはよくある。

韓服のスカートは、実は、装飾用の、単なる巻きスカート

韓服のスカートは、舞踊用の特殊なものを除き、意外にも、何のひねりもない、単なる巻きスカートで、着て歩くときは、裾をつかんで、後ろがはだけないようにするのが作法の基本。

韓服の構造上、スカートは単なる腰巻で、中に下着として着ている白いズボンが大事だったりするのです。

とはいえ、スカートの下の白い下着を露出するのは、男に心を許した遊女が使う合図として使われた歴史があって、伝統的には春画(ポルノ)のなかでしか許されない表現であります。

韓国人女性ならば、性教育の授業とセットで、中学、高校で着付実習があるので、白い下着をみせてはいけないということを基本的に学ぶハズ。

下着チラ見せしているから、てっきり日本人観光客なんだろうねと思って近づくと、ネイティブな韓国語を話す生粋の韓国人だったんで、ひっくりかえりそうになったということが最近はめずらしくなくなりました。
まあ、それだけ、『韓服』を着るということが韓国ではめずらしくなりました(着方を忘れる人多数)。

 

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胸元の紐は、非常に特殊な結び方になっており、従来、口伝が基本。
この結び方をみれば、韓国人か外国人スパイか一目瞭然だったわけ。
現在では、説明書を見ても結べない韓国人が増えて、これを見ただけで韓国人かどうか判別することは難しくなっている。ひっかけて、ほどけないようにこの紐が非常に小さかったり(正しく結べば、ひっかけたぐらいではほどけないが)、紐がなかったりする韓服も増加中。

 

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韓服の下に着る硬いオーガンジーと、ツルツルの化繊でできた白いワンピース。
これを韓服の下着として定着させたのが、朴正煕大統領の妻、陸英修女史だったとのこと。これはもともと『韓服』にはなかったもの。韓服研究家の多くは『トンチマ(ワンピース型のスカート)』という言葉を嫌い、『ソクチマ(下着のスカート)』という言い方をする。ただ、昔ほんとに存在した「ソクチマ」は、現代のトイレで用を足すことができるような構造になっておらず、非常にまぎらわしい。市場で韓服を買うとき、『トンチマ』と言わないと、まず通じない。

 

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「ソッチョゴリ(下着の上衣)」「ソッパジ(下着のズボン)」「ポソン(靴下)」
真面目に韓服を着る人は、こういった下着も用意する。実は、この3点セットが韓国人が騎馬民族だった頃の韓服の名残りで、意外と重要なパーツなのである。『トンチマ』発明以降、韓国人の大部分は着ないらしい。これらを韓服店で、買おうとすると、よほど買う人が少ないのか、店員が「え〜っ。買うの?」といった感じで、店じゅう大探ししてみつけてくることも多い。韓服用の靴、コッシンともなると、売っている店を探すだけでひと苦労である。

 

 『韓服』の下は何を着てもOKなので、韓国人の場合、タンクトップとスパッツを着ているという人が多い

『韓服』の下は何を着てもOKということで、今では、その下にタンクトップとスパッツを着ているという人も結構たくさんいます。
むしろ、韓服レンタルの場合、こちらが主流。

 

昔の下着は、「韓国式おまる(尿缶)」を使って、自分の部屋で用を足すことが前提の作りなので、現代人には厳しい

昔の下着は、あまりにも厳重に重ね着するため、用便の際、脱着に非常に手間がかかります。
現在のような狭いトイレでは、脱いだたくさんの下着を置いておくスペースもありません。

実は、昔は、女性は「韓国式おまる(尿缶)」を使って、自分の部屋で用を足していたので、下着を重ね着しても、問題はありませんでした。

その顕著な名残は北朝鮮に残っているといわれ、北朝鮮で、水の出ない水洗トイレしかない高層住宅で、北朝鮮市民が平気で暮らすことができるのは、ひとえに尿缶が存在するためであるといわれます。

尿缶

尿缶に排泄する文化は、現代韓国人には、もはや耐えられない

韓国に昔あった尿缶の習慣、ひょっとしたら、北朝鮮では現役である尿缶の習慣は、日本人にとって、恐怖以外のなにものでもない生活習慣です。
実は、現代の韓国人にとっても、蛇、トカゲ、クモ、ムカデ以上に嫌悪される習慣なのであるわけですが・・・韓国の辺境の田舎に行くと、尿缶を使うことがあるから怖いんです。

そもそも尿缶が存在する理由は、冬の未明には−30℃にもなる韓国において、夜中トイレに起きると、本当に凍死する危険があったためです。
安全な部屋の中で排泄するために尿缶というものがありました。

もっとも、ごく短時間で小便の排泄を終了できる男性は、尿缶の使用をボイコットして、−30℃であろうが何であろうが、トイレに走るのが常で、尿缶は、専ら女性が使うものであったといいます。

とはいえ、女性が尿缶の中に小便を収めるには相当な技術が必要で、それが女性のたしなみでありました。

用便後の排泄物は、部屋の中に置いておいて、早朝にまとめて捨てにいくのがデフォルトでした。

 

『男女七歳にして席を同じゅうせず』という儒教の教えは、尿缶が怖かった韓国人男性の言い訳だった・・・説。絶対、尿缶を使わざるをえない女性を差別したものだと思う

どんなにかわいい娘でも、昔は、韓国人女性といっしょに寝ると、枕元に中身の入った尿缶があったのです(足元に置くと蹴っとばしてこぼす)。
床に置いた尿缶は、オンドルの熱をまともに受けるため、中の尿の温度は70℃にもなったといいます。

すると、黄色い尿は素早く酸化し、オレンジ色を呈してくるようになります。
そうなると、目がチカチカ、頭がクラクラするほど臭くなるわけです。

もちろん、尿缶は1人に1個ではなく、1部屋に1個なので、尿缶の中身は、同室の老女から少女までのカクテルだったというわけです。

これは、男性からみて恐怖以外のなにものでもなく、韓国の伝統家屋では、男性の部屋と女性の部屋を分けるのが一般的であり、3メートル以上離すのが基本だったといいます。

『男女七歳にして席を同じゅうせず』という儒教の教えは、尿缶が怖かった韓国人男性の言い訳だったんじゃないかとしか思えません。

絶対、尿缶を使わざるをえない韓国人女性を、臭い、汚いとか言って、差別したものだと思うわけです。

日本人の感覚からすると、韓国人女性に夜這いをかけた韓国人男性はどうするの?という疑問がわいてきます。
韓国人男性は、韓国人女性に夜這いをかけるなんてことしてはいけないのです。

結婚した韓国人男性は、女性と同衾する義務があるのみです。

この意味は、もうわかりますね。

韓国の伝統家屋では、夜間、女性の部屋には、中身の入った尿缶があるのです。
電気のなかった時代は、女性の部屋は真っ暗。
その部屋のどこかに中身の入った尿缶があるのです。

結婚して、女性と同衾する義務のある韓国人男性は、営みが終わると早々に自分の部屋に退散し、決して韓国人女性と同じ部屋で就寝しなかったといいます。

この名残りは、現在もあって、韓式旅館に行くと、1つの大きな布団に、枕が2つあります。
男女が同衾するように寝具がしつらえてあるわけです。
これは、韓国が急速に経済成長した朴 正煕大統領の時代以降一般的になりますが、尿缶を恐れず男女が同衾可能な清潔な空間を提供するのが、韓式旅館の革命的にして、最大のサービスであったわけです。
それで、韓国の辺境の田舎に行くと、田んぼの真ん中に、突如、韓式旅館が建っていたりするのですが、それは、尿缶を恐れず男女が同衾可能な清潔な空間がいかに重宝されたかの証左であります。

韓国ドラマの時代劇では、現代韓国人(特にソウル市民)の心情を忖度し、尿缶は韓国の歴史上存在しなかったことにしているので、そこんとこヨロシク。

 

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古式ゆかしい女性の下着
巻きスカートの重ね着になっている日本の着物の場合、いくら重ね着していても、まくれば短時間に用便可能だが、韓服の場合、ズボンの重ね着になっているので、トイレの時、全部外さないと用便できない。ちなみに、庶民がフル装備したら、仕事ができなくなるので、身分が低くなるほど、下着の省略が多かった。フル装備するのは上流階級夫人に限られた。